こんな人はつみたてNISA(積立NISA)を使うべき!5つのタイプを紹介

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2021.10.14更新
(2017.12.25公開)

NISA

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こんな人はつみたてNISA(積立NISA)を使うべき!5つのタイプを紹介

つみたてNISA(積立NISA)、一般NISA、iDeCo…これから始めるには、どれが一番お得ですか?

※掲載内容を最新情報にアップデートしました(2021/10/14)

つみたてNISA(積立NISA)に興味はあるけれど、一般NISAやiDeCoなどの制度もあり、どれを選べばよいのかわからない……という人も少なくないことでしょう。

どの制度を使ったら良いのかは、その人の資産状況、お金を増やす目的などによっても違います。ここでは「つみたてNISA」の選択がベストと思われる5つのタイプについて解説いたします。

※2024年からの「新NISA」をどこで始めるべきかお悩みの方は、【2023年】新NISAおすすめ口座5選【証券会社・銀行を比較】もあわせてご覧ください。

こんな人はつみたてNISAを使うべし①今まで投資をしたことがない人

今まで投資をしたことがない人はつみたてNISAを使うべし

投資初心者の場合、いざ投資をしようと思っても「何に投資したらよいかわからない……」という方が多いことでしょう。つみたてNISA(積立NISA)は、このお悩みを軽減してくれます。

というのも、つみたてNISAで購入できる投資信託は、「一般の人が長い時間をかけて着実に資産形成できる」という物差しで金融庁が厳選したものばかり。いわば「金融庁お墨付きの投資信託」に投資できるわけです。

その数、200本(2021年10月14日時点)。現在、国内で販売されている投資信託の数は約6000本なので、かなり絞り込まれています。無差別に用意された6000本の中から選ぶより、「コスト」「信託期間」「運用期間」「運用成績」などの観点から一定の基準をクリアした193本の中から選ぶ方が、初心者の方も安心ですよね。

こんな人はつみたてNISAを使うべし②まとまったお金がない人

まとまったお金がない人はつみたてNISAを使うべし

「投資を始めたいけれど、まとまったお金がない……」とお悩みの方も、つみたてNISA(積立NISA)を活用するとよいでしょう。そもそもつみたてNISAは、まとまったお金がない人向けの制度といえます。

つみたてNISAの非課税となる上限投資額は年間40万円までです。また、投資方法は積立投資に限られています(一括投資はNG)。つまり、大金持ちの人でも、そうでない人でも、月額で換算すると3万3333円までしか投資できないのです。なんだか同じ土俵に立てた気分になりませんか?

「毎月3万円の積立なんてムリムリ」という方もご安心を。ネット証券会社では、最低100円からつみたてNISAを活用することができ、まさにお小遣い程度の金額でスタートすることも十分に可能です。

こんな人はつみたてNISAを使うべし③住宅購入資金や教育資金など、中長期で備えたい資金がある人

つみたてNISA(積立NISA)は、よくiDeCo(イデコ)と比較される制度ですが、iDeCo最大の弱点をご存知でしょうか? それは、「60歳まで積み立てているお金を引き出すことができない」という点です。60歳以降の老後資金を準備するための制度ですから、こればかりは仕方ありませんね。

住宅購入資金など、中長期で備えたい資金がある人はつみたてNISAを使うべし

しかし、多くの人が老後よりも前に、住宅購入資金や子どもの教育資金などの準備が迫ってきますよね? これら中長期で備えたい資金の準備には、積み立てているお金をいつでも引き出すことができる「つみたてNISA」を活用するべきです。

つみたてNISAは最長20年間の非課税期間がありますが、20年間積み立てしなければならないわけでありません。10年間、15年間など、資金を貯める目的に合わせて積立期間も選べます。

ただし、過去のデータによると、積立期間が1年、3年とあまりにも短い場合には、運用成果が安定せずリスクが大きいという結果も出ています。なので、「10年後に家を買いたいから頭金を貯める」「15年後に子どもが大学に入学するから入学資金を貯める」という具合に、資金を使用するまでに10年以上期間がある場合に活用するとよいでしょう。

こんな人はつみたてNISAを使うべし④専業主婦(夫)など、iDeCoで所得控除がない人

専業主婦(夫)やパート勤務で年収が100万円以下の人はつみたてNISAを使うべし

専業主婦(夫)やパート勤務で年収が100万円以下の人も、iDeCoよりつみたてNISA(積立NISA)を選択するべきです。なぜなら、iDeCo最大のメリットである「毎月の掛け金全額が所得控除」の恩恵を享受することができないから。そもそも所得税や住民税を納めていないので、当然といえば当然ですね。

しかもiDeCoでは、口座を開設した時の手数料や、毎年口座管理手数料がかかります。所得控除の恩恵がないのに口座の開設・維持にお金をかける必要はありません。

つみたてNISAでは、所得控除の恩恵がないかわりに、口座の開設・維持は無料です。まさに専業主婦(夫)やパート勤務で年収が100万円以下の人のための制度であるといえますね。

こんな人はつみたてNISAを使うべし⑤55歳以上の人で老後資金の準備を考えている人

55歳以上の人で老後資金の準備を考えている人はつみたてNISAを使うべし

先ほど、「iDeCoは老後資金の準備で」とお話ししましたが、55歳以上の方が老後資金をこれから準備するのであれば、つみたてNISA(積立NISA)をおすすめします。

なぜなら、iDeCoの掛け金を拠出できるのは60歳まで。55歳以上の方が新たに加入しても掛け金の拠出期間は最長5年しかありせん。現在、65歳まで働くのが一般的になってきています。つみたてNISAで55歳から64歳までの10年間積み立てをした方が、積立期間も長くなる上、老後の生活資金としてさらにお金を貯めることができます

また、iDeCoは通算加入期間が10年に満たない場合、60歳から年金を受け取ることができません。55歳でiDeCoに加入した場合には、年金の受け取りは63歳からとなりますので、あわせて覚えておいてください。

以上、色々な制度がある中、つみたてNISA(積立NISA)の選択がベストと思われる5つのタイプについて解説しましたが、それ以外の方がつみたてNISAを選ぶと損をするというわけではありません。それぞれのメリット・デメリットを知り、賢く利用しましょう。

今回、回答いただいたのは
ファイナンシャルプランナー・高山一恵さん

高山一恵さん

Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー

慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Café』を運営。全国で講演・執筆活動・相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。
ファイナンシャルプランナー(CFP)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー1級。

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