【2021年】おすすめつみたてNISA口座&銘柄比較ランキング!選び方も解説

2021.07.26更新
(2019.06.28公開)

つみたてNISA(積立NISA)

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【2021年】おすすめつみたてNISA口座&銘柄比較ランキング!選び方も解説

※掲載内容を最新情報にアップデートしました(2021/7/26)

つみたてNISAを始めるにあたって、「どこで口座を作るか?」「どの銘柄に積み立てるか?」を決めきれず、お困りの方も多いでしょう。

そこで今回は、つみたてNISAのおすすめ口座(銀行・証券会社)、おすすめ銘柄を厳選紹介します。また、ここをおさえるだけでわりとかんたんに選べますよ、という選び方のポイントもわかりやすく解説します。これまでどの説明をみても解決しなかった方は、ぜひ参考にしてください。

そもそもつみたてNISAとは

つみたてNISA(積立NISA)とは、年間40万円までの投資額にかかる運用益が非課税となる制度のことです。

日本では投資で得られる利益に対して通常20.315%の税金(所得税+住民税+復興特別所得税)がかかりますが、これがゼロになります

たとえば投資信託を運用して10万円の利益がでたとします。このとき、通常なら2万315円(=10万円×20.315%)の税金を支払うことになり、実際に手元に残るのは約8万円ですが、つみたてNISAを活用すればこの税金を支払う必要がないわけです。金額に直して考えると、メリットの大きさがわかりますよね。

つみたてNISAは運用中の利益が非課税。利益がまるまる手元に入る

これだけお得なつみたてNISAですが、利用するのはとてもカンタンです。日本に住む20歳以上の方であれば、銀行・証券会社につみたてNISA口座を開設するだけですぐに利用することができます。その他、細かいルールは下表のとおりです。

利用できる人 日本に住む20歳以上なら誰でも
新規に投資できる期間 20年間(2018年~2037年)
非課税となる期間 投資した年から最長20年間
年間投資上限額 40万円
累計非課税投資上限額 800万円
投資対象商品 金融庁が定めた基準を満たす投資信託・ETF
投資方法 定期かつ継続的方法による積立のみ
資産の引き出し いつでも引き出せる
損益通算、繰越控除 できない
金融機関の変更 年単位であれば可能

とはいえ投資初心者の方は、
「銀行、証券会社、どこで口座を作るべき?」
「商品をどうやって選べばいいかわからない…」
などなど、わからないことが多いことでしょう。

でもご安心ください。次項より口座選び・銘柄選びのポイントをやさしく解説します。

つみたてNISA口座選びのポイント

まずはつみたてNISAの口座の選び方について解説します。口座選びのポイントは大きく3点あります。

つみたてNISA口座は一人1口座しか作れません。なかには普段お使いの銀行で口座を開設してしまう方もいるようですが、それだと知らぬ間に損をしている可能性も…。ここに挙げる3つのポイントを総合的に判断して、自分にとって最適な口座を選びましょう。

①取扱銘柄数

つみたてNISA口座の開設先を決めるうえで最も大事なことは「取扱銘柄数」です。というのも、つみたてNISAの銘柄ラインナップは金融機関がそれぞれの方針で決めていて、どこでも同じ銘柄を選べるわけではないからです。

仮にAさんは大手ネット証券会社の楽天証券、Bさんは大手銀行の三井住友銀行でつみたてNISA口座を開設したとしましょう。あとはどの銘柄に大事なお金を託すかを決めようというそのとき、2人に与えられた選択肢は次のとおりです。

  • Aさん(楽天証券)は、175本の取扱銘柄の中から選ぶ
  • Bさん(三井住友銀行)は、3本の取扱銘柄の中から選ぶ

同じつみたてNISA口座なのに、大事なお金を託す選択肢にこんなに差が出ちゃいました。

もちろん、「銘柄数が少ない=よい銘柄がない」と決めつけるつもりはありません。しかし、大は小を兼ねるという言葉があるとおり、選択肢が多いことは得てして有利に働きます。また、取扱銘柄が多い金融機関は、新発売される魅力的な銘柄をいち早くラインナップに組み入れてくれる傾向だってあるのです。

これからつみたてNISAを始めるあなたにも、銘柄選びで損をしてほしくありません。というわけで、つみたてNISA口座の開設先を決める際は、「取扱銘柄数」を優先することをおすすめします。

つみたてNISA取扱銘柄数が多い金融機関
金融機関 取扱銘柄数
楽天証券 175本
SBI証券 173本
松井証券 170本
auカブコム証券 157本
SMBC日興証券 157本
マネックス証券 151本
PayPay銀行 64本
フィデリティ証券 41本

②最低積立額

次に比較したいのが毎月の積み立てに必要な最低積立額です。

最低積立額は金融機関によって異なります。毎月100円からOKの金融機関もあれば、なかには毎月1万円からと若干ハードルが高い金融機関もあります。

はじめての投資ともなれば、「まずは少額から試したい」と考える人が多いでしょう。その場合、最低積立額が高いことはネックになりますので、必ず事前にチェックすることをおすすめします。

つみたてNISA取扱銘柄数が多い金融機関の最低積立額
金融機関 取扱銘柄数 最低積立額
楽天証券 175本 100円
SBI証券 173本 100円
松井証券 170本 100円
auカブコム証券 157本 100円
SMBC日興証券 157本 1000円
マネックス証券 151本 100円
PayPay銀行 64本 500円
フィデリティ証券 41本 1000円

③積立頻度(毎月/毎週/毎日)

次に比較したいのが積立頻度の選択肢です。

どの金融機関でも「毎月積立」は選べますが、なかには「毎日積立」や「毎週積立」が選べる金融機関もあります

リターンにこだわるとわずかながら頻度が多い「毎日積立」に分があるというデータもありますので、「少しでも利益を増やしたい」と考える人は「毎日積立」が可能な金融機関を選ぶことも考えてみましょう

毎月積立 79.50%
毎日積立 79.90%
毎週積立 79.80%
79.90%
79.80%
79.80%
79.90%

※1998年~2017年の20年間日経平均株価にそれぞれの方法で積み立てた場合の想定リターン率(出元: つみたてNISAナビ

つみたてNISA取扱銘柄数が多い金融機関の積立頻度
金融機関 取扱銘柄数 最低積立額 積立頻度
楽天証券 175本 100円 毎日,毎月
SBI証券 173本 100円 毎日,毎週,毎月
松井証券 170本 100円 毎月
auカブコム証券 157本 100円 毎月
SMBC日興証券 157本 1000円 毎月
マネックス証券 151本 100円 毎日,毎月
PayPay銀行 64本 500円 毎月
フィデリティ証券 41本 1000円 毎月

④ポイント還元

最後に比較したいのが各社のポイント還元です。

毎日のお買い物で貯まるポイントのように、金融機関によっては積立額や銘柄(投資信託)の保有残高の数%をポイント還元してくれるところがあります

還元率は銘柄によって異なるケースが多く単純比較がむずかしいのですが、編集部おすすめの銘柄でもらえるポイントは各社以下のとおりです(おすすめ銘柄については後ほど詳しく解説します)。

つみたてNISA取扱銘柄数が多い金融機関のポイント還元
表を左右にスワイプするとすべての項目が見れます

商品名
(付与ポイント)
SBI証券
(Tポイント、Vポイント)
松井証券
(現金)
楽天証券
(楽天ポイント)
auカブコム証券
(Pontaポイント)
SMBC日興証券
(dポイント)
マネックス証券
(マネックスポイント)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 残高×0.0401%
積立額×0.5%
ポイント対象外 残高×最大0.036%
(10万円ごとに毎月3pt)
積立額×1.0%
ポイント対象外 積立額×最大0.3%
(1万円未満3pt、1万円以上1万円ごとに3pt)
残高×0.03%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 残高×0.042%
積立額×0.5%
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 残高×0.05%
積立額×0.5%
残高×最大0.048%
(10万円ごとに毎月4pt)
積立額×1.0%
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)
DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型)
DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)
東京海上セレクション・日本株TOPIX 取扱いなし
野村スリーゼロ先進国株式投信 取扱いなし 取扱いなし 取扱いなし 取扱いなし 取扱いなし

※SBI証券、楽天証券の積立額に対する還元はクレジットカード積立が条件

※SMBC日興証券の積立額に対する還元はdアカウント連携が条件

※PayPay銀行、フィデリティ証券はポイント還元サービスなし

例として、残高300万円、毎月の積立額3万円で年間にもらえるポイント数を計算すると、SBI証券3003円~3300円相当、楽天証券4680円~5040円相当、SMBC日興証券108円相当、マネックス証券900円相当になります。

他社でつみたてNISAをやるともらえないポイントですから、「知らぬが損」とはまさにこのことですね。

つみたてNISAおすすめ口座

つみたてNISAの口座を比較するうえで、「①取扱銘柄数」「②最低積立額」「③積立頻度(毎月/毎週/毎日)」「④ポイント還元」の比較が大切であることを解説しました。

ここからはこの3点を総合的に判断した「おすすめつみたてNISA口座」を順にご紹介します。

1位 楽天証券

取扱銘柄数 175本
最低積立額 100円
積立頻度 毎日,毎月
ポイント還元 あり(楽天ポイント)
おすすめ銘柄
(還元率)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 残高×最大0.036%
(10万円ごとに毎月3pt)
積立額×1.0%
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 残高×最大0.048%
(10万円ごとに毎月4pt)
積立額×1.0%
eMAXIS Slim新興国株式インデックス
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
DCニッセイワールドセレクトファンドシリーズ

つみたてNISAにもっとも力を入れているのが楽天証券です。取扱銘柄数(175本)、最低積立金額(100円)、積立頻度(毎日積立OK)、ポイント還元あり(残高、積立額)、どれも申し分ありません。

なかでも魅力なのがクレジットカード決済(楽天カード)に対応している点です。これによって残高のみならず積立額に対してもポイントがもらえるので、「残高300万円」「毎月の積立額3万円」の場合だとあわせて年間4680円~5040円相当の楽天ポイントをもらうことができます。

もらえる楽天ポイントの確認画面

しかも、貯まった楽天ポイントは積立額の一部または全額に使うことができて、なんとそのポイント投資を行うことで楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)+1倍まで付いちゃうのですから、まさに至れり尽くせりです。

総合的にみて、もっともおすすめできるつみたてNISA口座のひとつでしょう。

楽天証券のつみたてNISA詳細はこちら!

2位 SBI証券

取扱銘柄数 173本
最低積立額 100円
積立頻度 毎日,毎週,毎月
ポイント還元 あり(Tポイント、Vポイント)
おすすめ銘柄
(還元率)
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 残高×0.042%
積立額×0.5%%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 残高×0.042%
積立額×0.5%%
eMAXIS Slim新興国株式インデックス
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
DCニッセイワールドセレクトファンドシリーズ

SBI証券も取扱銘柄数(173本)、最低積立金額(100円)、積立頻度(毎日積立OK)、ポイント還元あり(残高、積立額)と十分なサービスを提供しています。

SBI証券も2021年6月30日よりクレジットカード決済(三井住友カード)による積み立てが可能になりました(積立額100円につきVポイント0.5ポイント還元)。ふだん三井住友カードのVポイントを貯めているにとってはありがたいですね。

少しでもお得につみたてNISAをしたい人にとって、楽天証券に次ぐ候補になるでしょう。

SBI証券のつみたてNISA詳細はこちら!

3位 マネックス証券

取扱銘柄数 151本
最低積立額 100円
積立頻度 毎日,毎月
ポイント還元 あり(マネックスポイント)
おすすめ銘柄
(還元率)
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 残高×0.03%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
eMAXIS Slim新興国株式インデックス
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
DCニッセイワールドセレクトファンドシリーズ

利用者に提供している投資情報が好評なネット証券大手・マネックス証券。国内のみならず海外株の情報も充実しており、「米国株をやるならマネックス」との呼び声も高いです。

つみたてNISAにも力を入れていて、取扱銘柄数(151本)、最低積立金額(100円)、積立頻度(毎日積立OK)、ポイント還元あり(残高)と、質の高いサービスを提供しています。

ちなみに還元サービスでもらえるマネックスポイントはdポイントと即時交換可能。ドコモ経済圏としても活用できます。

マネックス証券のつみたてNISA詳細はこちら!

4位 SMBC日興証券

取扱銘柄数 157本
最低積立額 1000円
積立頻度 毎月
ポイント還元 あり(dポイント)
おすすめ銘柄
(還元率)
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 積立額×最大0.3%
(1万円未満3pt、1万円以上1万円ごとに3pt)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
eMAXIS Slim新興国株式インデックス
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
DCニッセイワールドセレクトファンドシリーズ

三井住友フィナンシャルグループ傘下のSMBC日興証券。イメージキャラクターにイチローさんを起用したCMをご覧になった方も多いのではないでしょうか。

対面証券にしてはめずらしく取扱銘柄をしっかり揃えていて、2021年6月1日からは積立額に応じてdポイントを還元するサービスもはじまりました(1万円未満3ポイント、1万円以上は1万円ごとに3ポイント、dアカウントと連携が条件)。

「毎日積立」が選べないのでご希望の方は気をつけたいところですが、それ以外は総合的にみてもおすすめできるサービス内容といえます。

SMBC日興証券のつみたてNISA詳細はこちら!

5位 松井証券

取扱銘柄数 170本
最低積立額 100円
積立頻度 毎月
ポイント還元 あり(現金)
おすすめ銘柄
(還元率)
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド ポイント対象外
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
eMAXIS Slim新興国株式インデックス
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
DCニッセイワールドセレクトファンドシリーズ

大正7年創業、創業100年以上の歴史がある松井証券。もともとは対面証券でしたが、「これからはネットの時代」と1995年に方針転換しました。テレビでおなじみの株主優待名人・桐谷さんが30年愛用している会社としても有名ですね。

松井証券はポイントではなく現金を還元するというめずらしいサービスを取り入れています。しかし、残念ながら信託報酬が安いつみたてNISAおすすめ銘柄はすべてポイント対象外となっています(販売会社分の信託報酬が税抜き0.3%以上の商品が対象)。


松井証券のつみたてNISA詳細はこちら!

6位 auカブコム証券

取扱銘柄数 157本
最低積立額 100円
積立頻度 毎月
ポイント還元 あり(Pontaポイント)
おすすめ銘柄
(還元率)
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド ポイント対象外
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
eMAXIS Slim新興国株式インデックス
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
DCニッセイワールドセレクトファンドシリーズ

auフィナンシャルホールディングスが手掛ける金融サービスのひとつです(他にauじぶん銀行、au損害保険など)。2019年12月にカブドットコム証券から社名変更しました。

いわゆるau経済圏で、投資信託の残高に応じた還元でもPontaポイントがもらえます。しかし、残念ながら信託報酬が安いつみたてNISAおすすめ銘柄はすべてポイント対象外となっています(販売会社分の信託報酬が税抜き0.24%以上の商品が対象)。


auカブコム証券のつみたてNISA詳細はこちら!

つみたてNISA銘柄選びのポイント

次につみたてNISAの銘柄の選び方について解説します。銘柄選びのポイントは大きく4点あります。

本項監修:頼藤太希さんの写真

本項監修:頼藤太希さん
Money&You代表取締役/マネーコンサルタント

慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や月250万PV、200万UUの『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。
日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。

①投資対象

まずは「投資対象」を比較しましょう。投資信託は商品ごとに、「株式」「債券」「不動産」等、どの資産に投資しているか、また「国内」「先進国」「新興国」等、どの地域に投資しているかでタイプが分かれます。なかには複数の資産・地域にバランスよく投資している複合資産(バランス)というタイプもあります。

つみたてNISAでは、国内株式型、先進国株式型、新興国株式型、複合資産(バランス)型の中から選ぶことになります。期待リターンやリスクの面からみたそれぞれの特徴は次のとおりです。

資産別

  • 株式型は他の資産に比べて期待リターンやリスクが高くなる傾向にある

地域別

  • 新興国>先進国>国内の順で期待リターンやリスクが高くなる傾向にある

よって、ある程度のリスクを許容した上で高いリターンをとりたい方は「株式型」、逆にミドルリスク・ミドルリターンで堅実な運用を望まれる方は「複合資産(バランス)型」がおすすめといえるでしょう。

②運用方法

どの資産クラスに積み立てるかを決めたら、次に「運用手法」を比較しましょう。運用手法には「インデックス運用」と「アクティブ運用」の2種類あります

インデックス運用とは、「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」、米国株式の指数である「S&P500」などのような代表的な指数(インデックス)とおなじ値動きを目指して運用するものをいいます。

対してアクティブ運用とは、その指数の値動きを上回ることを目指して運用するものをいいます。それぞれの特徴は次のとおりです。

インデックス運用

  • 指数に連動するので値動きがイメージしやすい
  • アクティブ運用と比べて手数料が安い

アクティブ運用

  • リスク・リターンはファンドマネジャーの腕次第
  • インデックス運用と比べて手数料が高い(ファンドマネジャー報酬等)

アクティブ運用は、「この人ならお金を託せる!」とファンドマネジャーを目利きする必要があり、経験がものをいいます。これから投資を始めようと思っている初心者の方は、まずはインデックス運用を選ぶのがよいでしょう。

③手数料(信託報酬/信託財産留保額)

どの資産クラス、どの運用手法で積み立てるかを決めたら、手数料を比較しましょう。とくにインデックス運用の場合、同じ指数に連動することを目的としているならば、手数料が安い方が断然お得です。

たとえば、国内株式・インデックスのTOPIX連動タイプは13本あり、それぞれの手数料は以下のとおりです。

商品名 信託報酬 信託財産
留保額
iFree TOPIXインデックス 0.154% なし
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 0.154% なし
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.154% なし
Smart-i TOPIXインデックス 0.154% なし
東京海上セレクション・日本株TOPIX 0.154% なし
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.176% なし
i-SMT TOPIXインデックス(ノーロード) 0.187% なし
たわらノーロード TOPIX 0.187% なし
つみたて日本株式(TOPIX) 0.198% なし
SMT TOPIXインデックス・オープン 0.407% 0.05%
eMAXIS TOPIXインデックス 0.440% なし
野村インデックスファンド・TOPIX 0.440% なし
ニッセイTOPIXオープン 0.550% 0.30%

※2021年7月20日時点

ここで投資信託にかかる手数料についてご説明します。信託報酬とは投資信託を持っている間ずっとかかる運用の手間賃的な手数料です。信託財産留保額とは投資信託を解約・売却する際にかかる手数料です。

よく考えてみてください。いずれもTOPIXという同じ指標に連動することを目的とした商品なので、成果はどれも横並びになるものです。ならば手数料は安いに越したことはありません。

ただしアクティブ運用の場合、手数料が安いからといってその商品が良いとは一概にはいえません。

アクティブ運用の手数料には、運用担当者が個別の企業や市場を調査・分析する際のリサーチコストやファンドマネジャーの報酬などが含まれています。もしそういった費用を減らせば、運用成績の低下をもたらす可能性もあるので、必ずしも「手数料が安い=良い商品」とはならないのです。

④純資産総額

金融庁が定める厳しい条件をクリアしている、つみたてNISAの対象商品ではありますが、より安心して投資・運用に臨みたいなら、「純資産総額」もしっかり比較して選ぶとよいでしょう。

純資産総額とは投資信託に組み入れられている株式や債券などの時価総額のことです。

多くの投資家からたくさん資金が集まれば、純資産総額は大きくなります。純資産総額が少ないと投資信託は安定した運用が難しくなるので、「他と比較して純資産総額は大きいか?」「順調に増えているか?」を確認するとよいでしょう

つみたてNISAおすすめ銘柄

ここからは「国内株式型」「外国株式(先進国)型」「外国株式(新興国)型」「複合資産(バランス)型」それぞれのカテゴリーのおすすめ銘柄をご紹介します。

選考基準は各カテゴリー内のインデックスファンドのなかで手数料(信託報酬、信託財産留保額)が安く、かつ純資産総額が大きい商品です。

①国内株式型のおすすめ銘柄

商品名 信託報酬 信託財産
留保額
純資産総額
(百万円)
取扱金融機関
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.154% なし 40,472 auカブコム証券、SMBC日興証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券、他6社
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 0.154% なし 34,797 auカブコム証券、SMBC日興証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券、他5社
東京海上セレクション・日本株TOPIX 0.154% なし 25,493 SMBC日興証券、SBI証券、松井証券、楽天証券

※2021年7月19日時点

国内株式型でおすすめの銘柄は、「<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド」「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」「東京海上セレクション・日本株TOPIX」の3本です。

この3本はいずれも「東証株価指数(TOPIX)」に連動して値動きする商品のなかで手数料(信託報酬、信託財産留保額)が最安のものになります。純資産総額も200億円以上あり、安定した運用も期待できます。

TOPIXは東証一部上場の全銘柄を対象にした株価指数なので、トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、ソニー、キーエンスといった東証一部に上場している2000以上の企業に分散投資していることになります

②外国株式(先進国)型のおすすめ銘柄

商品名 信託報酬 信託財産
留保額
純資産総額
(百万円)
取扱金融機関
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.1023% なし 304,304 auカブコム証券、SMBC日興証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券、他8社
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.1023% なし 226,335 auカブコム証券、SMBC日興証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券、他6社
野村スリーゼロ先進国株式投信 0.1100%
(2030年12月31日まで0%)
なし 1,170 野村證券

※2021年7月19日時点

外国株式(先進国)型でおすすめの銘柄は、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」「野村スリーゼロ先進国株式投信」の3本です。

この3本はいずれも「MSCIコクサイ・インデックス」に連動して値動きする商品のなかで手数料(信託報酬、信託財産留保額)が最安のものになります。ここでも「購入・換金手数料なしシリーズ」と「eMAXIS Slimシリーズ」が強くて、純資産総額はともに2000億円を超えています。

一方、純資産総額で劣る「野村スリーゼロ」ですが、2030年12月31日までの信託報酬を0%(2031年以降は0.11%)に設定して話題を集めました。

MSCIコクサイ・インデックスとは日本を除く先進国の株価動向を表す指数で、海外先進国株式に投資する多くの投資信託がベンチマークにしています。

わずか0.1%ほどの手数料で米国、英国、フランス、カナダ、ドイツ、スイスなどの先進国22カ国の大型株・中型株あわせて約1300銘柄に分散投資できるたいへん便利な商品です。

③外国株式(新興国)型のおすすめ銘柄

商品名 信託報酬 信託財産
留保額
純資産総額
(百万円)
取扱金融機関
eMAXIS Slim新興国株式インデックス 0.187% なし 68,658 auカブコム証券、SMBC日興証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券、他6社

※2021年7月19日時点

外国株式(新興国)型でおすすめの銘柄は、「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」です。

こちらは「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」に連動して値動きする商品のなかで手数料(信託報酬、信託財産留保額)が最安のものになります。純資産総額も600億円以上あり、安定した運用も期待できます。

MSCIエマージング・マーケット・インデックスとは新興国の株価動向を表す指数で、海外新興国株式に投資する多くの投資信託がベンチマークにしています。

わずか0.187%の手数料で中国、台湾、韓国、インド、ブラジル、南アフリカなど、今後の経済成長が期待される新興国27カ国の大型株・中型株に分散投資できます

④複合資産(バランス)型のおすすめ銘柄

商品名 信託報酬 信託財産
留保額
純資産総額
(百万円)
取扱金融機関
DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型) 0.154% なし 46,793 auカブコム証券、SMBC日興証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券
DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型) 0.154% なし 25,185 auカブコム証券、SMBC日興証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券
DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型) 0.154% なし 21,123 auカブコム証券、SMBC日興証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) 0.154% なし 13,524 auカブコム証券、SMBC日興証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券、他4社

※2021年7月19日時点

複合資産(バランス)型でおすすめの商品は、「DCニッセイワールドセレクトファンドシリーズ」「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」の4本です。

この4本はいずれも「国内株式」「外国株式(先進国)」「国内債券」「外国債券(先進国)」の4資産に分散投資してくれる商品のなかで手数料(信託報酬、信託財産留保額)が最安のものになります。純資産総額も100億円以上あり、安定した運用も期待できます。

複合資産(バランス型)は商品によって各資産への資金配分が異なります。選び方のポイントにあったとおり、リスクをとってリターンを狙うなら株式の割合が多いものを、逆にリスクを抑えて安定運用を望むなら株式の割合が少ないものがおすすめです。

(標準型)

  • 国内株式30%、外国株式(先進国)20%、国内債券30%、外国債券(先進国)15%、短期金融資産5%

(株式重視型)

  • 国内株式40%、外国株式(先進国)30%、国内債券15%、外国債券(先進国)10%、短期金融資産5%

(債券重視型)

  • 国内株式20%、外国株式(先進国)10%、国内債券45%、外国債券(先進国)20%、短期金融資産5%

(4資産均等型)

  • 国内株式25%、外国株式(先進国)25%、国内債券25%、外国債券(先進国)25%
複合資産(バランス型)の各資産への資金配分4パターン

おすすめ銘柄が選べるのはこの6社

ここまで、カテゴリーごとにつみたてNISAのおすすめ銘柄をご紹介してきました。

いずれも手数料(信託報酬、信託財産留保額)が安くて純資産総額が大きい優良銘柄ですが、すべてのカテゴリーでおすすめを取り揃えている金融機関は、楽天証券SBI証券マネックス証券SMBC日興証券松井証券auカブコム証券の6社

じつは6社すべておすすめ口座で取り上げた証券会社です。このことからも、取扱商品数の多さがアドバンテージになることがわかりますね。

つみたてNISAのデメリット

ここからはつみたてNISAの5つのデメリットについて解説します。

①元本割れの可能性がある

つみたてNISAでは運用商品を金融庁が厳選した投資信託やETFから選ぶことになります。

投資信託やETFは、定期預金や保険などの「元本確保型商品」ではなく、元本が変動する商品です。元本が変動するということは、運用中に元本割れする可能性があるということです。

金融庁が厳選しているとはいえ、元本が確保されることや利益が出ることを保証しているわけではありません。

②投資対象の金融商品が限定されている

つみたてNISAでは、金融庁の厳しい基準をクリアした投資信託やETFしかラインアップされていません。上場株式やREIT(不動産投資信託)は対象ではありません。

現在販売されている約6000本の投資信託の中から、つみたてNISAで投資できる投資信託は、インデックス型の投資信託185本、アクティブ型の投資信託14本、合計199本に絞られています(2021年7月20日現在)。

対象が限定されることで選びやすくなる反面、幅広く商品を選びたい方にとってはデメリットといえます。

③損益通算できない

複数の証券口座を使って投資している場合、通常ならそれぞれの証券口座の1~12月の利益と損失を合算して税負担を軽くすることができます。このルールを「損益通算」といいます。

たとえば、証券口座Aでプラス40万円、証券口座Bでマイナス20万円だった場合、トータル損益はプラス20万円となって20万円が課税対象となります。

しかし、つみたてNISA口座は損益通算ができないため、証券口座Aでプラス40万円、つみたてNISA口座でマイナス20万円だった場合、40万円がそのまま課税対象になります。

つみたてNISA口座を含む複数の口座で並行して投資を行いたい方にとっては、デメリットといえるでしょう。

損益通算ができると、本来かかる税金よりも税金が減らせる
つみたてNISAは損益通算ができない

④繰越控除できない

損益通算をしてもまだマイナスが残った場合、通常なら向こう3年間にわたってマイナス分を繰り越し、翌年以降の利益と相殺することができます。このルールを「繰越控除」といいます。

「損益通算」とおなじで税負担を軽くするためのルールですが、つみたてNISAでは繰越控除ができません。デメリットではありますが、「つみたてNISA=長期投資」と考えると、3年の繰り越しは意味をなさないのかもしれませんね。

⑤非課税期間が期限付き

非課税期間は20年と長期ですが、期限があるためにデメリットが生じるケースがあります。

例としてつみたてNISAで投資した40万円の投資信託が、非課税期間の終了時に30万円に下がっている場合を考えてみましょう。

「じきに値上がりするから今は売却したくない」と非課税期間の終了時に売却を選択しないのであれば、その投資信託はつみたてNISA口座から課税口座へ移管することになります。このとき取得価格が「本来購入した40万円」から「移管時の資産額である30万円」に変更されます。

その後、価格が上昇し40万円で売却したらどうなるでしょう。本来は40万円で購入したので元の元本に戻っただけですが、この値上がりした10万円分は利益とみなされ課税対象になり、約2万円の税金がかかってしまうのです。

つみたてNISAは非課税期間が期限付き

つみたてNISAの注意点

次につみたてNISAで気をつけたい4つの注意点について解説します。

①余った非課税枠の持ち越しはできない

つみたてNISAは余った非課税枠を翌年にもち越すことはできません

たとえば、2021年の投資金額が20万円で残り20万円の非課税枠が使い切れなかった場合、翌年の2022年にその20万円をもち越して60万円分投資するということはできません。

つみたてNISAは余った非課税枠の持ち越しはできない

②非課税枠は復活しない

つみたてNISAは新規の購入枠が年間40万円であり、年間の資産額が40万円というわけではありません

たとえば2021年中に投資金額が20万円となり、年の途中で売却したとします。このとき残りの非課税枠は40万円とはならず、20万円のままです。つまり非課税枠は復活しません。

つみたてNISAの非課税枠は復活しない

スイッチングする場合も要注意です。スイッチングとは持っている金融商品を売却し、別の金融商品を購入して入れ替えることですが、スイッチングは新規の買い付けとみなされ非課税枠を消化することになります。

③分配金の再投資は新規買い付けとみなされる

分配金を再投資する場合も新規の買い付けとみなされます。つまり非課税枠を消化します。

非課税枠40万円を使い切っていると分配金の再投資ができないので、分配金の金額も考慮して積立金額を決めるようにしましょう。

つみたてNISAの分配金の再投資は新規買い付けとみなされる

④別の口座からの資産の移し替えはできない

つみたてNISAは証券や銀行の口座にある資産を移し替えることはできません。また、一般NISAからつみたてNISA、つみたてNISAから一般NISAの移し替えもできません。

また、つみたてNISA口座の金融機関を変更するケースですが、変更前のつみたてNISA口座から変更後のつみたてNISA口座への振り替えもできません。

つみたてNISAと一般NISAを比較

ここからはつみたてNISAと一般NISAを比較して、細かいルールの違いなどを解説します。

  一般NISA つみたてNISA
利用できる人 日本に住む20歳以上なら誰でも
新規に投資できる期間 10年間
(2014年~2023年)
20年間
(2018年~2037年)
非課税となる期間 投資した年から最長5年間
(ロールオーバーを利用して最大10年間)
投資した年から最長20年間
年間投資上限額 120万円 40万円
累計非課税投資上限額 600万円 800万円
投資対象商品 上場株式(ETF、REIT含む)、投資信託 金融庁が定めた基準を満たす投資信託・ETF
投資方法 一括買付、積立 定期かつ継続的方法による積立のみ
資産の引き出し いつでも引き出せる
損益通算、繰越控除 できない
金融機関の変更 年単位であれば可能

①つみたてNISAは積立投資のみOK

一般NISAではまとまった金額を一括で投資することも、積立で投資することもできます。一方、つみたてNISAでは定期かつ継続的方法による積立投資のみ認められています

購入の頻度は「毎日」「毎週」「毎月」「年2回のボーナスのみ」などです。金融機関によって積立頻度の選択肢は異なりますので、確認するようにしましょう。

②非課税で投資できる期間と上限額が違う

非課税で投資できる期間は一般NISAの5年間に対し、つみたてNISAは20年間となっています。つみたてNISAの方がより長期投資にメリットがある制度と言えます。

また、一般NISAは年間120万円までの投資額が非課税となります。つみたてNISAは年間40万円までとなっています。

③投資対象となる金融商品が違う

一般NISAは上場株式、ETF、REIT、投資信託など幅広い金融商品に投資することができます。一方、つみたてNISAは金融庁が「長期」「積立」「分散」投資に適していると判断した投資信託・ETFに限定されています。

一般NISA比較まとめ

まとめると、一般NISAは年間の投資上限額が多いこと、一括で投資ができること、投資対象商品が幅広いことから、投資経験者にとってメリットが大きい制度といえます。

一方、つみたてNISAは年間の投資上限額こそ一般NISAと比べて少ないですが、そのぶん非課税期間が長く、値動きと上手く付き合うための「長期」「積立」「分散」投資に向いている制度なので、投資初心者にメリットが大きいといえます。

また、つみたてNISAは金融庁が厳選した投資信託・ETFのみ投資対象としており、これも投資初心者にとってひとつのメリットといえるでしょう。

現在販売されている投資信託は約6000本もあり、投資初心者がその中から自分にあった商品を選ぶのは至難の技です。つみたてNISAでは金融庁の厳しい基準をクリアした199本(2021年7月20日現在)に限定されているので、投資初心者の方でも比較的選びやすくなっています。

なお、金融庁が厳選しているとはいえ利益が出ることを保証しているわけではありませんので、その点は留意しておきましょう。

つみたてNISAは投資初心者にメリットが大きい

つみたてNISAとiDeCoを比較

つみたてNISAとおなじく積立投資を行う非課税制度に、「iDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)」があります。

ここからはつみたてNISAとiDeCoを比較して、細かいルールの違いなどを解説します。

  iDeCo つみたてNISA
利用できる人 20歳以上60歳未満なら原則誰でも※1 20歳以上なら誰でも
税制 積立時 掛け金全額が所得控除 所得控除の適用なし
運用中 70歳まで運用益非課税
(積立は60歳まで)
20年間運用益非課税
払い出し時 元本も含めて原則課税
(退職所得控除または公的年金等控除の適用あり)
非課税
年間投資上限額 働き方や勤務先の年金制度により
14万4000円~81万6000円
40万円
投資対象商品 預金・保険・投資信託 金融庁が定めた基準を満たす投資信託・ETF
資産の途中引き出し 原則60歳になるまで不可 いつでも可能
口座開設手数料
口座管理手数料
口座開設手数料:2829円(税込)
口座管理手数料:年間2052円~7500円程度※2
無料
最低加入金額 5000円 なし

※1 国民年金保険料未納の人は加入不可。企業型DC加入者は「マッチング拠出」がなく、規約に「iDeCoに加入できる」旨の記載、拠出限度額の引き下げを行えばiDeCoに加入可能。

※2 金融機関によって異なる。

①iDeCoは年齢制限がある

iDeCoは20歳以上60歳未満なら原則誰でも加入することができます(ただし、国民年金保険料未納の人は加入ができません)。※2022年5月以降は65歳まで加入可能になります

一方、つみたてNISAは年齢の上限がありません。65歳以降も長期で積立投資を非課税で行いたい方にとって、つみたてNISAはメリットの大きい制度といえます。

②iDeCoの掛け金は全額所得控除の対象

iDeCoは積み立てた掛け金の全額が所得控除され、住民税で10%、所得税で15%~55%も税金が安くなります。つみたてNISAは所得控除の適用がありませんので、この点ではiDeCoのメリットが大きいといえます。

③年間の投資上限額、投資対象商品が違う

iDeCoは個人事業主(第1号被保険者)なのか、会社員・公務員(第2号被保険者)なのか、専業主婦・主夫(第3号被保険者)なのか、また勤務先の年金制度によって、投資上限額が異なります。

たとえば公務員の場合は年間14万4000円が上限ですが、個人事業主だと年間81万6000円が上限となります。一方、つみたてNISAは誰でも一律、年間40万円が上限額です。

また投資対象商品についても、iDeCoは「定期預金」「保険」「投資信託」つみたてNISAは、金融庁が定めた基準を満たす「投資信託」「ETF」と、それぞれ異なります。

④iDeCoは運用資産の途中引き出し不可

iDeCoでは、原則60歳になるまで引き出しができません。つみたてNISAではそういった期間に制限はありませんので、いつでも売却して引き出すことができます

⑤iDeCoは口座開設・維持に手数料がかかる

iDeCoは口座開設に最低でも2829円(税込)の手数料がかかります。さらに年間で2052円~の維持費もかかります(口座管理手数料、金融機関によって異なる)。

つみたてNISAは口座開設手数料も口座管理手数料も無料です。

iDeCo比較まとめ

つみたてNISAは様々な目的に応じて活用することができる

iDeCoは所得控除による節税メリットがありますので、勤労収入があり所得控除の効果が得られる人は積極的に活用したい制度です。

ただし、原則60歳までは運用資産の引き出しができませんので、あくまで老後資金の準備を目的に活用するのがよいでしょう。

一方でつみたてNISAはいつでも運用資産を引き出せますので、住宅の購入資金や教育資金、旅行資金など、様々な目的に応じて活用することができます

まとめ

つみたてNISAで資産形成をはじめるのであれば、「メリットの大きい口座」と「手数料の安いお得な銘柄」を見つけたいものです。また、メリットやデメリット、一般NISAやiDeCoとの違いもしっかり押さえておくこともおすすめします。

知らぬが損ではもったいないです。本記事を参考に賢くつみたてNISAをはじめて、あなたも未来の自分にほめてもらいましょう!

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