※掲載内容を最新情報にアップデートしました(2024/7/10)
積立額に応じてポイントがもらえるお得さから、投信積立の支払いをクレジットカード払いにする人が増えています。なかにはより良いポイント還元率を求めて、証券会社を乗り換える人もいるそうです。「少しでもお得なところで!」という心理は、普段のお買い物と同じなのかもしれませんね。
そこで今回は、クレカ積立サービスを導入している証券会社のポイント還元率を徹底比較。お得にクレカ積立ができるおすすめ証券会社をランキング形式で発表します。
クレカ積立の「実質還元率」を比較
2024年7月現在、クレカ積立サービスを導入している証券会社は、auカブコム証券、SBI証券、大和コネクト証券、tsumiki証券、PayPay証券、マネックス証券、楽天証券の計7社です。
はたして、このなかでもっともクレカ積立の還元率が高い証券会社はどこでしょうか? さっそく各社のポイント還元率を比較してみます。
●毎月5万円積立の「実質還元率」
※表を横スクロールすると全体を確認できます
証券会社 | マネックス証券 (NTTドコモ グループ) |
auカブコム 証券 |
PayPay証券 | SBI証券 | 大和コネクト 証券 |
tsumiki証券 | 楽天証券 | 楽天証券 | SBI証券 | SBI証券 | SBI証券 | マネックス証券 (NTTドコモ グループ) |
楽天証券 | SBI証券 | SBI証券 | 大和コネクト 証券 |
SBI証券 | SBI証券 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
対象 カード |
dカード | au PAYカード | PayPayカード | 三井住友 カード(NL) ※年間カード利用額10万円以上 |
SAISON CARD Digital | エポスカード | 楽天カード | 楽天ゴールド カード |
三井住友カード ゴールド(NL) ※年間カード利用額100万円以上 |
三井住友カード(NL) ※年間カード利用額10万円未満 |
三井住友カード ゴールド(NL) ※年間カード利用額10万円以上 |
dカード GOLD | 楽天プレミアム カード |
三井住友カード ゴールド(NL) ※年間カード利用額10万円未満 |
三井住友カード プラチナ プリファード ※年間カード利用額500万円以上 |
セゾンプラチナ ・アメリカン・エキスプレス®・カード |
三井住友カード プラチナ プリファード ※年間カード利用額300万円以上 |
三井住友カード プラチナ プリファード ※年間カード利用額300万円未満 |
還元率 | 1.10% | 1.00% | 0.70% | 0.50% | 0.75% | 1.00% | 0.00% | 0.75% | 1.10% | 1.00% | 0.00% | 3.00% | 1.00% | 2.00% | 1.00% | |||
年間付与 ポイント(A) |
6600円 相当 |
6000円 相当 |
4200円 相当 |
3000円 相当 |
4500円 相当 |
6000円 相当 |
0円 相当 |
4500円 相当 |
6600円 相当 |
6000円 相当 |
0円 相当 |
1万8000円 相当 |
6000円 相当 |
1万2000円 相当 |
6000円 相当 |
|||
年会費 (B) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 2200円 | 5500円 | 0円 | 5500円 | 1万1000円 | 1万1000円 | 5500円 | 3万3000円 | 2万2000円 | 3万3000円 | 3万3000円 | |||
差額 (A-B) |
6600円 相当 |
6000円 相当 |
4200円 相当 |
3000円 相当 |
2300円 相当 |
500円 相当 |
0円 相当 |
-1000円 相当 |
-4400円 相当 |
-5000円 相当 |
-5500円 相当 |
-1万5000円 相当 |
-1万6000円 相当 |
-2万1000円 相当 |
-2万7000円 相当 |
|||
実質 還元率 |
1.10% | 1.00% | 0.70% | 0.50% | 0.38% | 0.08% | 0.00% | -0.17% | -0.73% | -0.83% | -0.92% | -2.50% | -2.67% | -3.50% | -4.50% |
※auPAYカードは年1回の利用で年会費無料
※楽天証券はファンドの信託報酬のうち楽天証券の受取分が年率0.4%(税込み)以下の銘柄の還元率で算出
※tsumiki証券は積立5年目以降の還元率で算出
※2024年7月4日時点
毎月5万円、年間60万円を積み立てた場合の各社の「実質還元率」を算出して上表にまとめました。
「実質還元率」とは、年間のポイント付与額からカードの年会費を差し引いて算出した還元率のことです。表向きの還元率が良くても、高い年会費のせいで「年会費負け」になっては意味がありませんよね?そうならないためにも、クレカ積立の比較には実質還元率を用いるのがベストというわけです。
もっとも実質還元率が高いのはマネックス証券の1.1%です。使える「dカード」は年会費永年無料カードで、毎月5万円の積立で年間6600円相当のdポイントを貯めることができます。
それにしても、あらめて一覧することで、証券会社によってもらえるポイントに大きな差があることに気づかされます。「少しでもお得なところで!」と行動する人が多いのも頷けますね。
![マネックス証券なら毎月5万円積立で年間6600Pも貯まる](/wp/wp-content/uploads/2023/12/240715_tanto_toshin01_01.png)
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投信保有ポイントの還元率も比較
あわせて比較したいのが、投信保有ポイントの還元率です。
投信保有ポイントとは、投資信託の保有残高に応じてもらえるポイントのことです。クレカ積立を行うと必然的に投資信託を保有することになるので、このサービスの有無やポイント還元率に気を配らないのはもったいないですよ。
還元率 | 付与ポイント | |
---|---|---|
マネックス証券 (NTTドコモグループ) |
0.0175% | dポイント※2 |
SBI証券 | 0.0175% | Vポイント※3 |
楽天証券 | 0.0170%※1 | 楽天ポイント |
auカブコム証券 | 0.0050% | Pontaポイント |
PayPay証券 | サービス無し | |
大和コネクト証券 | ||
tsumiki証券 |
※1…類似銘柄「楽天・オールカントリー」の還元率
※2…2024年秋に開始予定(現在はマネックスポイント付与)
※3…Pontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALマイルの選択も可能
※2024年7月4日時点
投信保有ポイントの還元率は、各社が投資信託の銘柄ごとに設定しています。ここでは、投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2023でも1位に輝いた人気ファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の還元率を比較してみました。
なお、楽天証券の投信保有ポイントは、自社グループの楽天投信投資顧問が手掛けるファンドのみ対象となっているため、オルカンの類似商品である「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」の還元率で比較しています。
ごらんのとおり、もっとも還元率が高いのはマネックス証券とSBI証券で0.0175%。1000万円分保有した場合にもらえるポイントは、年間1750円相当です。
「たったそれだけ?」と侮ることなかれ。投信保有ポイントは積立をやめても残高がある限りずっともらい続けることができるので、少しでも多くもらえるところを選ぶとボディーブローのようにじわじわ効いてきますよ。
![投信保有ポイントの還元率も要チェック](/wp/wp-content/uploads/2023/12/240715_tanto_toshin01_02.png)
クレカ積立おすすめ証券会社ランキング
ここまでの比較内容をもとに、クレカ積立がお得にできるおすすめ証券会社をランキング形式で発表します。
各社の特徴もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
1位マネックス証券(NTTドコモグループ)
〇 クレカ積立の実質還元率No.1
NTTドコモの子会社であるマネックス証券は、ドコモ利用料金のお支払いに使ってお得な「dカード」でクレカ積立が可能。毎月5万円積立で年間6600円分のdポイントが貯まります。これは業界ナンバーワンです!
〇 投信保有ポイントも優秀!
マネックス証券は、投資信託の保有残高に応じてもらえる「投信保有ポイント」の還元率も優秀。人気の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の保有でもらえるポイントは、SBI証券と並んで業界トップです!
そしてこの投信保有ポイントも、2024年秋からはdポイントで還元されます(それまではマネックスポイント還元)。前述したdカードによるクレカ積立とあわせて、ドコモユーザーには特におすすめの証券会社です。
〇 dポイント最大4000円分を進呈!
マネックス証券では「マネックスでNISAデビューキャンペーン」を開催中。期間中にクイズに正解して、総合口座・NISA口座開設&総合口座へ1万円以上入金&dポイントクラブ会員情報登録で、最大4000円相当のdポイントがもらえます!口座開設なら今がお得です!(2024年9月末迄)
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2位auカブコム証券
〇 クレカ積立の実質還元率が優秀
auカブコム証券のクレカ積立は、毎月5万円の積立で年間6000円分のPontaポイントがもらえます。使える「auPAYカード」は年会費1375円の有料カードですが、年1回以上の利用で翌年度の年会費を無料にしてくれます。したがって実質還元率は極めて優秀です。
〇 投信保有ポイントはちょっと残念
auカブコム証券は、投信保有ポイントサービスでもPontaポイントがもらえるので、auユーザーにとってメリットが大きい証券会社です。ただし、投信保有ポイントの還元率はやや低めなので、そこだけは残念なところですね。
〇 おトクなキャンペーン実施中!
auカブコム証券では、現在キャンペーンを開催中。NISA口座を開設して投資信託を購入すると、最大5000円相当のPontaポイントがもらえます。さらに、au/UQ mobileご利用中ならもらえるポイントが2倍になり、最大1万円相当のPontaポイントがもらえます。よりおトクに始められるこの機会をぜひご利用ください。
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3位SBI証券
〇 クレカ積立の実質還元率は「竹」
SBI証券は、Vポイントが貯まる三井住友カードを使ってクレカ積立をすることができます。還元率はカードランクおよび年間カード利用額ごとに細かく設定されていて、毎月5万円の積立でもらえる実質還元率は最大0.5%。クレカ積立の実質還元率的には、松竹梅で「竹」の評価です。
〇 投信保有ポイントは優秀!
SBI証券は、投資信託の保有残高に応じてもらえる「投信保有ポイント」の還元率が優秀。人気の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の保有でもらえるポイントは、マネックス証券と並んで業界トップです!
![SBI証券の詳細はこちら](/wp/wp-content/themes/tanto/images/article/img079_05.png)
4位楽天証券
〇 クレカ積立の実質還元率は「竹」
楽天証券は「楽天カード」を使ってクレカ積立をすることができます。還元率はファンドの信託報酬のうち楽天証券の受取分が年率0.4%(税込み)以上の商品と以下の商品で分けていて、いま主流のインデックスファンド(年率0.4%以下)に毎月5万円積立でもらえる実質還元率は最大0.5%。クレカ積立の実質還元率的には、松竹梅で「竹」の評価です。
〇 投信保有ポイント対象が少ない…
楽天証券は、投資信託の保有残高に応じてもらえる「投信保有ポイント」の対象銘柄が6本しかありません。他社と比べてそこが非常に残念なところですね。
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最後に
ここまで、クレカ積立サービスを導入している証券会社のポイント還元率を比較して、お得にクレカ積立ができるおすすめ証券会社をランキング形式で発表してきました。
ここまでお読みいただいた皆さまならもうお分かりのとおり、クレカ積立や投信保有ポイントでもらえるポイント還元率をしっかり比較して証券会社を選ぶ人とそうでない人では、もらえるポイントに大きな差がつきます。
この記事を参考にお得な証券会社を選んで、がっちりポイントを獲得してくださいね。