私ならこれを選ぶ「つみたてNISAポートフォリオ2018」頼藤太希編

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2017.12.18

NISA

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私ならこれを選ぶ「つみたてNISAポートフォリオ2018」頼藤太希編

「つみたてNISA(積立NISA)」の対象となる投資信託が100本以上もあるなか、「どれを選べばよいのかわからない……」「おすすめ商品はないの?」と悩む人は多いはず。そこで、たあんと編集部では、人気ファイナンシャルプランナー(FP)に直談判。「私ならこれを選ぶ!」というおすすめ投資信託を紹介してもらいました

第三回目の今回、ご執筆いただいたのはマネーコンサルタントの頼藤太希さん。「節税×資産運用」のマネー事情に詳しい専門家がおすすめする、つみたてNISA(積立NISA)商品とは?

※2024年からの「新NISA」をどこで始めるべきかお悩みの方は、【2023年】新NISAおすすめ口座5選【証券会社・銀行を比較】もあわせてご覧ください。

地球全体の経済成長に投資する! 「国内」「先進国」「新興国」の3地域の株式に注目

資産運用の王道は「分散投資」です。この分散投資の考え方は、値動きと上手く付き合いながら堅実にお金を増やすために必要な考え方です。

1つの投資対象、1つの地域に集中的に投資した場合、当たった場合は大きいですが、はずれた場合、資産が減るどころではなく最悪資産を全て失うということにもなりかねません。10年先、20年先にどの企業、地域が一番発展するか、ということを予見するのは不可能です。

地球全体の経済成長に投資

でも、地球全体に分散しながら投資を行えば、3~4%のリターンが見込めます。IMF(国際通貨基金)の「World Economic Outlook」(世界経済見通し)によると、世界全体の経済成長率は3~4%で推移しています。世界中で人間の経済活動が続く限り、世界全体として豊かになっていくことが考えられ、投資においてもそれに近いリターンを期待できます。あえて踏み込んで言えば、世界へ投資すれば、必ずリターンがあるということがいえるのです。

3地域の株式に投資!つみたてNISA(積立NISA)おすすめ商品3本

このような観点から、私は「国内株式型」「先進国株式型」「新興国株式型」の3つの資産に投資する投資信託に注目しました。

ちなみに、つみたてNISAの対象となっている投資信託の本数は以下のとおりです(2017年12月14日時点)。

  • 国内株式型:35本(インデックス運用29本、アクティブ運用6本)
  • 先進国株式型:19本(インデックス運用18本、アクティブ運用1本)
  • 新興国株式型:11本(インデックス運用11本)

その中から私がおすすめする投資信託を3本、さっそくご紹介しましょう。

(1)国内株式型:「<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド」(ニッセイアセットマネジメント)

まず国内株式型でおすすめするのは、「<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド」(純資産総額:132億円、信託報酬:年率0.1944%(税込))です。

国内株式型には、TOPIX(東証株価指数)、日経平均株価(日経225)などに連動するインデックス型の投資信託がありますが、私はTOPIXを採用します。TOPIXは東証1部に上場する全銘柄の浮動株を対象に時価総額を加重平均しており、日本の株式市場全体の動きを正確に反映していると判断しています。したがって、日本の株式市場全体に分散投資をするには、TOPIX連動の投資信託がよいと考えています。

その上で、投資信託の規模を示す「純資産総額」が50億円以上あること、投資信託の保有中にかかる「信託報酬」が年率0.432%(税込)以下であることを条件に、投資信託を選定してみました。

純資産総額がある程度の額がないと、分散投資が行いにくくなってしまい、投資信託の安定的な運用ができなくなるリスクがあるからです。また、信託報酬をあえて年率0.432%(税込)以下に定めたのには、これくらい低い水準だと商品数を10数本に絞れるので、比較・選択しやすくなると考えたからです。投資信託でお金を増やすには、運用成績が悪い時でも投資信託を保有している間にかかる信託報酬を極力抑えることを考える必要があります。

(2)先進国株式型:「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」(ニッセイアセットマネジメント)

先進国株式型でおすすめするのは、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」(純資産総額:730億円、信託報酬:年率0.20412%(税込))です。

先進国株式型は、世界全体の経済成長に投資するという観点から選びたいと思います。世界経済の成長には米国・欧州をはじめ、トップを走る先進国の成長が欠かせないからです。

その上で、前述の(1)と同じ理由で、純資産総額が50億円以上あること、信託報酬が年率0.432%(税込)以下であることを条件に、投資信託を選定してみました。

(3)新興国株式型:「iFree 新興国株式インデックス」(大和投資信託)

新興国株式型でおすすめするのは、「iFree 新興国株式インデックス」(純資産総額:13億円、信託報酬:年率0.3672%(税込))です。

新興国株式型も先進国株式型と同じく、世界全体の経済成長に投資するという観点から選びたいと思います。例えば、中国とインドは人口増大に伴い大きく経済が発展していて、一人あたりのGDPも右肩上がりでまだまだ余力があり、今後も堅調に経済が発展していくことが見込まれます。新興国はこれからの世界の経済成長を推進する上で、重要なカギとなるのです。

その上で、純資産総額が10億円以上あること、信託報酬が年率0.432%(税込)以下であることを条件に投資信託を選定してみました。ただし、新興国株式型については、信託報酬が年率0.432%(税込)以下では、純資産総額が50億円以上の投資信託がないため、「10億円以上」という条件にしました。

つみたてNISAを利用して月3万円で積立投資をするなら、私は以上3本の投資信託にそれぞれ1万円の割合で配分します。

頼藤太希さんが選んだ投資信託と積立額の割合

分散投資はつみたてNISA(積立NISA)以外の資産も含めて考えよう

今回は、つみたてNISA(積立NISA)の中で商品を選ぶなら、ということでご紹介してきました。先ほども申し上げましたが、投資で成功するために大事なのは、値動きと上手く付き合うことです。そのためには「分散投資」を行うことです。

ただ、この分散投資ですが、つみたてNISAの運用資産だけでなく、iDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)の運用資産やそれ以外の資産と合わせて、資産全体で分散された配分になっているか確認するのを忘れないようにしましょう。

例えば、つみたてNISAとiDeCoの運用資産は、リスク・リターンに積極的な資産配分とするならば、それ以外の資産は安全性重視の資産配分にするといった調整をしておいたほうがよいでしょう。

今回、取り上げた3本の投資信託すべてを取り扱っている金融機関は以下のとおりです。

つみたてNISAは金融機関ごとに取り扱う商品が異なります。金融機関選びを間違えると、これらの商品が買えなくなるので注意しましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

※各投資信託の純資産総額と信託報酬は2017年12月14日時点の数値です。

※投資にはリスクを伴います。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。

今回、執筆いただいたのは
マネーコンサルタント・頼藤太希さん

頼藤太希さん

Money&You代表取締役/マネーコンサルタント

慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や月250万PV、200万UUの『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。
『SNS時代に自分の価値を最大化する方法』(河出書房新社)、『入門 仮想通貨のしくみ』(日本実業出版社)、『人気FPが教える! 稼げるスマホ株投資』(スタンダーズ)など著書多数。
日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。

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