株でどれだけ儲けても一切税金がとられない「NISA」は絶対に使うべし

2018.11.22

株式

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株でどれだけ儲けても一切税金がとられない「NISA」は絶対に使うべし

株式投資をするならNISAがお得と聞きました。そもそもNISAとは何ですか?何がお得なんですか?

わたしは仕事柄、投資初心者の方から質問を受けることが多いのですが、NISA(少額投資非課税制度)についてよく理解できないという方は多くいらっしゃいます。そこで今回は、初心者の方がNISAについて「?」になりがちな点を、やさしく解説します。

そもそもNISAとは?なにがお得になるの?

金融機関の窓口などで「NISAというお得なものがあるそうですが、それを買いたい」とおっしゃる方がいるそうです。残念ながらNISAそのものを買うことはできません。株を商品、NISAは商品を入れるカゴとイメージすればわかりやすいかもしれませんね。

NISA口座は利益に税金がかからない。売買手数料が無料になる証券会社もある。

株をふつうに買うと、買った株は特定口座や一般口座というカゴに入ります。ですが、NISAを使って株を買うと、買った株はNISA口座というカゴの中に入るのです。

このNISA口座というカゴがスグレもので、このカゴに入れた株は、株価が値上がりして売ったときに得られる差益や、配当金として受け取る利益に税金がかかりません

ちなみに、特定口座や一般口座というカゴに入れた株の場合、利益の20.315%を税金として取られます。仮に利益が1万円なら、手元に残るのは7968円になる計算です。ちょっとガッカリしますよね。

株式投資で1万円の利益が出た場合、特定口座や一般口座だと受け取れるのは7968円、NISA口座なら1万円

また、特定口座や一般口座では、株を買う時も売る時も1回につき所定の手数料がかかりますが、NISA口座だとこの手数料が無料になる証券会社もあるのです。

NISA口座なら株の売買手数料が無料になる証券会社

「株式投資をするならNISAがお得」というのは、実はこういうことなのです。

お得なNISAだが、利用にはいくつか制限がある

ただし、お得な特売品には「お一人様●点まで」という制限があるように、NISAにもいくつかの制限があります。ひとつずつ解説していきましょう。

NISAは年間120万円分しか株を買い付けできない

NISAは年間120万円分しか株を買い付けできない

NISA口座というカゴでは、年間120万円分しか株を買うことができません

買った株を売却してカゴの中を空けても、再利用することはできません。たとえば、120万円分株を買い、そのうちの20万円分を売ったとしましょう。カゴには20万円分の空きができるものの、その20万円分で新たに株を買うことはできません。

なお、カゴを使い切れなかった場合でも、その分を翌年以降に繰り越すことはできません。

NISA口座というカゴは一人ひとつだけ

NISA口座というカゴは一人ひとつだけ

「それならカゴをたくさん持てばいい」と思う方もいるのではないでしょうか。しかし、残念ながらNISA口座というお得なカゴは、一人ひとつしか持つことができません

銀行口座や証券口座(特定口座や一般口座)のように、いくつかの金融機関で複数のNISA口座を持つことはできないのです。

カゴの中が非課税になるのは5年間

カゴの中が非課税になるのは5年間

購入した株が値上がりして売ったときに得られる差益や配当金として受け取る利益に税金がかからないのは、永久ではありません。期間は5年間と決められています。2019年分のカゴで買った株の利益が非課税になるのは、2023年までです。

5年間の非課税期間が終了した時点でカゴに残っている株は、「税金がかかるふつうのカゴ(特定口座や一般口座)に移す」か「売却する」のどちらかを選ばなければなりません。

NISAが使えるのは2023年まで

NISAが使えるのは2023年まで

いまのところ、NISAでその年の分の新しいカゴを持つことができるのは2023年までとなっています。2019年から始めるとなると、あと5回ですね。

今後、延長される可能性もなくはありません。ですが、2018年から「つみたてNISA」という非課税制度がスタートしたこともあり、NISAが延長される可能性は低いというのが大方の見方のようです。

つみたてNISAとは?

NISAと同じように利益に税金がかからない制度に、「つみたてNISA」というものがあります。NISAとの違いは大きく4つです。

1
毎月一定金額ずつの積立投資しかできない(NISAは一度にまとめて購入することもできる)
2
主に投資信託しか買い付けることができない(NISAは株も投資信託も購入できる)
3
買いつけられるのは年間40万円分まで(NISAより80万円少ない)
4
カゴの中が非課税になる期間は20年間(NISAより15年長い)

投資信託を積み立てて長期投資するには、とてもお得なすばらしい制度ですが、株を買うことができないのは少し残念です。なお、NISAのカゴとつみたてNISAのカゴを同時に利用することはできません。一度に持てるのは、どちらかひとつだけです。

NISAを使うことで損するケースもある!?

とてもお得なNISAですが、NISAを使ったがために損してしまうということも稀に起こります。想定されるケースをおさえておきましょう。

ケース①NISA口座でマイナス、課税口座でプラスになった場合

あなたが1年間に200万円分の株を購入したとしましょう。NISA口座で購入できるのは、200万円のうちの120万円分だけです。そのため、残りの80万円分は課税口座(特定口座や一般口座)で買うことになります。

その後、現金が必要になり、株を売らざるをえなくなったとしましょう。その際、NISA口座で持っていた株はマイナス10万円、課税口座で持っていた株はプラス10万円だったとすると、プラスマイナスゼロであなたは一切利益を手にしていません。にもかかわらず、課税口座の10万円の利益に対して、税金が発生してしまうのです。

NISA口座でマイナス、課税口座でプラスになった場合

「そんなご無体な……」と思うかもしれませんが、NISA口座の損益は、課税口座の損益と合算(損益通算)することができないのです。

ケース②買ったときより値下がりした株を、NISA口座から課税口座に移した場合

あなたがNISA口座で10万円の株を買ったとしましょう。ずっと保有し続けたものの、5年後、非課税期間が終了したときには、運悪く5万円まで下がってしまったとします。あなたは「いま売ったら5万円損してしまう。そのうち、また値上がりするだろう」と考え、課税口座(特定口座や一般口座)に移して保有し、買値である10万円まで戻ったところで売りました。

10万円で買った株を10万円で売ったのですから、ふつうに考えればプラスマイナスゼロとなり、税金はかからないはずです。

ところがこの場合、NISA口座から課税口座に移したタイミングの価格、つまり5万円が「課税口座で買った価格」になってしまうのです。そのため、5万円で買った株を10万円で売ったと見なされ、利益の5万円に対し税金がかかることになります。

買ったときより値下がりした株を、NISA口座から課税口座に移した場合

株式投資をするなら、NISAは絶対に使うべき!

ここまで、初心者の方がNISAについて「?」になりがちな点を解説してきました。

前述のとおり、NISAを使うことで稀に損をするケースもあります。ですが、それでも株式投資をするならNISAを使うべきでしょう。

なぜなら、税金と手数料は、確実にとられるコストだからです。買った株が上がるか下がるかは、自分でコントロールすることができませんが、コストをコントロールすることは可能です。

利益から約20%の税金が差し引かれないことは、利益が約20%アップしたのと同じ効果をもたらしてくれます。かけずに済むコストを使わないことは、株式投資で成功するための第一歩とも言えるでしょう

お得なものはフル活用したいもの。早速、NISA口座を開設してみましょう。

NISA口座なら株の売買手数料が無料になる証券会社

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