株初心者が気をつけるべき3つの注意点─損切り・集中投資・信用取引
これから株を始める初心者が、特に注意すべきポイントはなんでしょうか?
※掲載内容を最新情報にアップデートしました(2020/8/14)
株式投資を始めるからには、やっぱり勝てる投資家を目指したいもの。そのためには、できるだけ失敗につながりそうな行動を取らないことが大切です。そこで今回は、株の初心者が気をつけるべき3つの注意点、「損切り」「集中投資」「信用取引」について解説します。
株の初心者が気をつけるべき3つの注意点
いざという時は「損切り」すべし
株式投資では、買う時よりも売る時のほうが、ずっと難しいと言われます。特に買った値段よりも株価が下がると、「せめて買値まで戻ってから売りたい」と考え、なかなか売ることができない人が多くいるようです。
理由はもちろん、誰もが損を受け入れたくないからです。値下がった株価で売却すると、その時点で損が確定します。でも、売らずに持ち続けている限りは、「いつかは買値まで戻るはず」「いつかは買値より値上がりするはず」といった可能性を残すことができます。この可能性が、売ること(損切り)を難しくさせるわけです。特に株で損を出すことに慣れていない初心者は、なおさら損切りできない傾向にあります。
しかし、損切りは悪いことではありません。大きな損をしないためには、むしろやったほうがいいでしょう。

投資の世界には「見切り千両、損切り万両」という格言があります。損失が小さいうちに見切りをつけることには千両の価値があり、損失を拡大させないために、ある程度の損を覚悟のうえ損切りすることは万両の価値があるという意味です。
また、ベテラン投資家たちは、「買値から5~10%下がったら損切り」などのルールを決めて、損切りを実行している人も多くいます。
いざ損切りをするとなるとちょっと辛いものですが、致命傷を負わないためにはとても大切なこと。あなたも、いざという時はしっかり損切りできる投資家になってください。
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「集中投資」はリスクが高すぎる
株で大きく儲けたいなら、銘柄を絞って投資する集中投資は効果的な方法です。2019年に最も値上がりした銘柄は「(株)ホープ」ですが、仮にあなたの資金全額をこの銘柄一本に集中させていれば、わずか1年で資金が約13倍に膨らんだことになります。
銘柄名 | 値上がり率 |
---|---|
ホープ | 1305% |
レアジョブ | 1093% |
AKIBAホールディングス | 591% |
多摩川ホールディングス | 536% |
Lib Work | 482% |
マーケットエンタープライズ | 434% |
ギガプライズ | 420% |
東洋合成工業 | 392% |
オリコン | 363% |
チエル | 351% |
銘柄名 | 値下がり率 |
---|---|
MTG | -83.5% |
地域新聞社 | -79.0% |
ユー・エム・シー・エレクトロニクス | -74.6% |
キャリアインデックス | -72.0% |
エムティジェネックス | -71.6% |
リンクバル | -68.2% |
サンバイオ | -67.5% |
ビットワングループ | -66.8% |
21LADY | -61.5% |
マイネット | -60.2% |
たいへん夢のある話ですが、逆もまた然りです。仮にあなたの資金全額を値下がり率上位銘柄一本に集中させていれば、わずか1年で資金が半分以下になっていたことになります。集中投資の高リスクとは、つまりこういうことです。
したがって、集中投資は「本当にいい銘柄」を選ぶことができる中上級者にしかおすすめできません。

投資の世界には「卵はひとつのカゴに盛るな」という格言があります。卵をひとつのカゴに盛ると、そのカゴを落とせば卵が全部割れてしまいます。しかし、複数のカゴに分けて盛れば、そのうちひとつのカゴを落としても、卵が全部ダメになることはありません。
以上のことから分かるように、初心者はまず、業種などが異なる複数の銘柄を買い、その業界全体が低迷しても損失を抑えることができる分散投資を第一に考えてください。もし、資金的に複数銘柄の株式を購入するのが厳しいのであれば、少額で分散投資が可能な「投資信託」を利用するのもひとつの方法です。
「信用取引」は借金して株を買うようなもの
株式投資で大きな利益を得たいなら、元手が多いに越したことはありません。とはいえ、「株式投資に多くのお金を使えない」人も少なくないはず。そんなとき便利なのが信用取引です。
信用取引は、お金や株を担保として預けることで証券会社からお金や株を借りて、自分が持っている資産以上の取引を行う方法です。言ってみれば、借金をして株を買うようなものです。
預けた資産の約3倍までお金や株を借りて取引できるので、成功すれば普通に株式を売買する(現物取引といいます)場合の3倍の利益を得られることになります。ということはつまり、失敗した場合の損失も3倍に膨らむことになるのです。

当然ハイリスクで、最悪の場合は元手以上に損をする可能性もあります。「株で失敗して借金を抱えた」という話を耳にしたことがあるかもしれませんが、多くの場合はこの信用取引が原因です。自分が用意した資金の範囲内で売買する現物取引なら、このような心配はありません。
株式投資を始めると、「もっと資金があれば……」と欲がでてしまうこともあると思います。ですが、そこはグッと堪えて、初心者のうちは自分の資金以上の取引をするのは止めておきましょう。
まとめ
ここまで、株式投資をするうえで初心者に特に気をつけてほしい3つの注意点、「損切り」「集中投資」「信用取引」について解説してきました。
いずれも、この解説を読むまでもなく、頭ではわかっていることかもしれません。ですが、わかっていることや、簡単なことができなくなるのが株式投資です。「損を確定させたくない」「もっと早く儲けたい」といった感情が、理性を上回ってしまうことが往々にしてあります。
これから株式投資をはじめるあなたも、そのことを肝に銘じて取り組んでほしいと思います。そして、「あ、いま感情的になっているな」と感じた時には、この記事を思い出して、ちょっとだけ冷静になってくださいね。
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今回、回答いただいたのは
マネーライター・大山弘子さん
ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大手旅行代理店勤務後、ソニー創業者の井深大氏が設立した財団法人幼児開発協会での研究企画などの業務に従事。その後、教育専門誌編集記者を経てフリーに。現在、ビジネス誌、マネー誌などで経済、マネー、人材の評価・育成に関する記事を中心に執筆。得意分野は新興国の経済および金融。
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