購入手数料とは?信託報酬とは?投資信託の手数料を分かりやすく解説

※このページはプロモーションを含みます

2019.10.01更新
(2017.10.02公開)

投資信託

このページをシェアする

購入手数料とは?信託報酬とは?投資信託の手数料を分かりやすく解説

投資信託には手数料がかかるようですが、何にいくらくらいかかるのでしょうか?

※掲載内容を最新情報にアップデートしました(2019/10/1)

預金をするのに何かお金がかかるということはありません。しかし投資信託では、「手数料」を払います。この手数料というのがあなどれないもので、「ちりも積もれば山となる」ということわざにもあるように、長い目で見れば意外や意外、大きな額になることも……。

投資信託でしっかり利益を得たいなら、手数料に目を光らせることはとても大切。投資信託にかかる手数料とはどんなもの? 手数料を低くするためにどうすればいい? いっしょにチェックしていきましょう。

1購入手数料:投資信託の購入金額の1~3%を払うのが一般的

まず、投資信託を買うときに、「購入手数料」を証券会社や銀行などの販売会社に払います。これは言わば、投資信託を利用するための“入場料”みたいなもので、販売会社の収入となります。

購入手数料は、「購入金額の●%」というかたちで払います。投資信託の種類や販売会社によって異なりますが、購入金額の1~3%(+消費税)がかかるのが一般的です。

例えば、投資する金額を20万円で、購入手数料が2%(税込で2.2%)の投資信託を買う場合、購入手数料は20万円×2.2%=4400円です。投資する金額とは別に購入手数料を払うことになるので、実際に投資信託を買うために出す金額は20万円+4400円=20万4400円となるのです。

購入手数料が無料の「ノーロード投資信託」もある!

投資信託を1回買うだけで数千円も払うのはきびしい……。そう思う人は多いのではないでしょうか。払うお金はできれば少なくしたいところ。そんな購入手数料を安くできる方法がじつはあるのです。

まず、購入手数料が無料の投資信託(これを「ノーロード投資信託」といいます)を選ぶという方法があります。最近はネット証券を中心に、購入手数料をとらない投資信託を取り扱うケースが増えています。

また、同じ投資信託でも、販売会社によって購入手数料が異なることがあります。証券会社や銀行の窓口と比べ、ネット証券のほうが、購入手数料を低くしているケースが多いです。かかるお金のことが気になる人は、ネット証券で投資信託の売買をするのがよさそうです。

実際に購入手数料はいくらかかる?

投資コストを考えるなら、ノーロード投資信託か、購入手数料の安い投資信託を選ぶこと!

ただ、いくら無料だからといって、自分自身が望んでいない投資信託を買うのでは意味がありません。本当にほしい投資信託かどうかを吟味したうえで、購入手数料が無料か、無料でなくても手数料が安い販売会社があるか、チェックしたいところですね。

2信託報酬:投資信託を持ち続けている間、純資産総額に対して年0.5~2%かかるのが一般的

信託報酬(運用管理費)投資信託を持っている間、支払う利用料

投資信託の手数料としてもうひとつ、投資信託を持ち続けている間に払う「信託報酬」というものがあります(最近では「運用管理費用」と呼ぶことが増えてきています)。これはいわゆる、投資信託の“利用料”みたいなもので、投資信託にかかわる販売会社、運用会社、信託銀行の3社にそれぞれ分割して支払われます。

信託報酬は、投資信託の“規模の大きさ”を示す「純資産総額」に、一定の割合(%)を掛けた金額が毎日、自動的に差し引かれており、「純資産総額に対して年●%」というかたちで表されま

例えば、投資金額が20万円で、信託報酬が1.5%(税込で1.65%)の投資信託を買う場合、信託報酬は年間で20万円×1.65%=3300円です。仮に1年間運用しても資産がまったく増えなかった場合、たんに信託報酬だけが差し引かれることに……。1年後の運用資産は20万円-3300円=19万6700円に減ってしまうのです。

実際に信託報酬はいくらかかる?

投資金額20万円。信託報酬1.5%(税込1.65%)の投資信託の場合

信託報酬を安くするなら、割合(%)の低い投資信託を選ぶこと

購入手数料の場合は、投資信託を買うときだけ払えばよいのですが、信託報酬だと、投資信託を保有している間ずっと払い続けることになります。長期で投資信託を持ち続けたとした場合、信託報酬の割合が高いと、最終的に運用した資産はその分少なくなってしまうのです。

信託報酬を安くするなら、信託報酬の割合が低い投資信託を選ぶことです。例えば、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの指数に連動する「インデックス型投資信託」は、信託報酬の割合が0.5%前後と低いケースが多いので、投資信託がはじめての人向きといえます。

とにかく購入手数料と信託報酬の両方をどれだけ安く抑えられるかが、投資信託の運用で成功する大きなポイントになります。スーパーマーケットで品物の値段を念入りに見定めるようなイメージで、気になる投資信託が見つかったら、それにかかる手数料もしっかりチェックしておきましょう。

今回の回答者:
たあんと編集員・新井宏之

新井宏之

1級ファイナンシャル・プランニング技能士

中央大学法学部卒業後、編集制作会社でマネー・ビジネス系の書籍・ムック・雑誌の編集に従事。その後、ジョインベスト証券(現・野村證券)でWEBサイトの編集、株式会社オールアバウトでマネー誌『あるじゃん』、All Aboutサイトのマネー領域の編集などを務めたのち、株式会社想研に入社。

このページをシェアする