公務員のためのiDeCo(個人型確定拠出年金)特集

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リアル公務員がFPに相談 vol.5iDeCoを始めたのは“おひとりさま老後”に備えたいから!?

リアル公務員がFPに相談 vol.5 iDeCoを始めたのは“おひとりさま老後”に備えたいから!?

都立病院で看護師をされている公務員の新山真理子さん(仮名)は、30代で離婚を経験した後、一念発起して看護師になったバイタリティーあふれる女性。資産運用に対する姿勢も積極的で、1年前にiDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)を始めました。そんな新山さんに、iDeCoに加入した率直な感想やiDeCoを活用するメリットをお聞きしました。

高山一恵(たかやま・かずえ)さん

高山一恵(たかやま・かずえ)さん

ファイナンシャルプランナー、(株)Money&You取締役。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Café』を運営。全国で講演・執筆活動・相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。

新山真理子さん(仮名/44歳・公務員)

新山真理子さん(仮名/44歳・公務員)

都立病院に看護師として勤務している。30代で離婚し、現在はシングル。老後を一人で生きていくかもしれないことを考えて、老後資金作りに力を入れている。1年前にiDeCoに出合い、その魅力に衝撃を受けて加入する。

iDeCoを始めたきっかけは「職場のiDeCo説明会」だった

高山さん:
新山さんがそもそもiDeCoを始めようと思ったきっかけは何ですか?
新山さん:
公務員がiDeCoに加入できるようになったのは2017年1月からですが、その2017年の3月頃に、東京都がiDeCoの説明会を開催したんです。私が勤務している都立病院でも説明会が開催されて、そこに参加したのがきっかけです。説明会に参加するまでiDeCoについて全く知らなかったのですが、掛け金も全額所得控除になるし、運用益も非課税になるし、受け取る時も税制優遇が受けられるし、節税しながら老後資金を貯められるすごく良い制度だと思い、ぜひ始めたいと思いました。
高山さん:
すぐにiDeCoを始めることはできたのですか?
新山さん:
それが結構時間がかかったんです。というのも、いざ、iDeCoを始めようと思うと、どの金融機関で始めたらよいのか、どの商品で運用したらよいのか迷ってしまって……。いろんな金融機関で開催されているセミナーを聞きに行きましたが、聞けば聞くほど、迷ってしまうんですよね(笑)。
高山さん:
最後はどのように決めたのですか?
新山さん:
iDeCoには口座管理手数料がかかりますよね。その手数料が安い金融機関の中から、将来自分が年金を受け取る時に破綻していないであろうと思われる知名度の高い店舗型の大手金融機関にしました。
でも、金融機関を決めたものの、私自身も申込書類の記入の仕方がわからなかったり、病院の事務の人もiDeCoの手続きに慣れていなかったりして、なかなかスムーズに行かなかったですね。実際にiDeCoをスタートするまでに3~4カ月ほどかかりました。

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iDeCoを始めるきっかけについて話す新山さん

老後の自分年金作りをするならiDeCoをやらない手はない!

高山さん:
iDeCoの加入手続きのところでつまずくという人はとても多いですよね。実際1年間運用されていますが、いかがですか?
新山さん:
正直なところ、今は市場環境がよくないので、マイナスです。でも、そもそもiDeCoを始めようと思ったのは、老後の資金作りのため。ですから、長い目で見ているので、あまり値動きは気にしていないですね。取材を受けるから久しぶりに運用成績を確認してきましたが、普段はほったらかしです(笑)。
高山さん:
なかなか新山さんのように腹をくくって運用できている人は少ないですよ。
新山さん:
そうですか。私は、iDeCoは税制優遇メリットも大きいし、老後の自分年金を作る手段としてとても良い方法だと思っています。公務員は月1万2000円までしか掛け金を出せませんが、もっと掛け金が増やせたらいいのにと思います。友人や仕事仲間にも、iDeCoをやった方がいいよってすごく宣伝しているんですけど、みなさんなかなかやらないですね……。やったとしても定期預金で運用している人が多いです。
高山さん:
確かにiDeCoで定期預金を選んでいる人は本当に多いですよね。
新山さん:
元本が割れるかもしれないと思うと、投資信託で積み立てるのに抵抗があるようですね。私からすると、iDeCoの積立期間中は、運用益は非課税になるので、現時点では利息がほとんどつかない定期預金で運用するともったいないと思うんですよね。iDeCoは、口座を開設するときに口座開設料が、そして毎月、口座管理手数料がかかりますよね。もろもろコストがかかることを考えると、資産が増える可能性が低い定期預金ではなく、資産が増える可能性のある投資信託でやった方がいいのに……と思うのです。

iDeCoの感想を話す新山さん

iDeCoは60歳〜65歳の間の“つなぎ資金”として利用したい!

高山さん:
勝手なイメージですが、公務員の方は、職業も安定しているし、資産運用についても保守的というイメージがありますが、新山さんは積極的な感じがしますね。
新山さん:
私の場合、公務員になったのは5年前くらいなんですよ。プライベートな話ですが、30代で離婚を経験して、その後、一念発起して看護師になりました。ですから、私はちょっと“型破りの公務員”なのかもしれませんね(笑)。
高山さん:
なるほど! ちなみに、現時点での新山さんの受け取れる公的年金額ですが、ねんきん定期便を拝見すると、年間80万円程度、月額にすると6万6000円くらいですね。
新山さん:
公的年金がもっと増えるように長く働かなくてはですね。とはいえ、体力的に今と同じように働くのは60歳までにしたいと思っています。現時点では公的年金は65歳からの支給ですから、60歳で仕事を辞めてしまうと、65歳まで収入が途絶えてしまうので、その間の収入を確保する手段、“つなぎ資金”としてもiDeCoは有効だと考えて活用しています。
高山さん:
先々のこともよく考えていらっしゃいますね。
新山さん:
この先のことはわかりませんが、1人で生きていくかもしれないですし、将来のことはきちんと考えておかなくてはいけないと思っています。

iDeCoをはじめ資産運用に意欲的な新山さん。vol.6では、新山さんの資産・運用状況をチェックしつつ、これからiDeCoの運用をどうすればいいのか、ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんがアドバイスをします!

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