家計簿をつけたり、節約したり……いろいろやってきたけど、なかなかお金が貯まらない!と悩む人は多いようです。しかし最近、貯金をサポートしてくれる「自動貯金アプリ」というものが登場し、注目を浴びているんです。「自動貯金アプリ」とは何なのか? 「家計簿アプリ」とはどう違うのか? やさしく解説します。今注目の自動貯金アプリの機能や活用法もご紹介します。
「自動貯金アプリ」って何?「家計簿アプリ」とどう違う?貯まるしくみを解説!
「毎日500円ずつ貯金しよう!」「コーヒーをがまんできた日は300円貯金しよう!」といったルールを決めても、知らない間に使ってしまった、貯金し忘れてしまった……という人は多いのでは? そんな人におすすめなのが、ルールを決めれば、らくらく貯金ができる「自動貯金アプリ」です。自動貯金アプリを利用すれば、自分で決めたルールに応じた金額が専用の口座に自動的に振り込まれます。例えば「定価より安く買い物できたら差額を貯金」「ちょっと多く支払ったつもりで貯金」というように、無理なく少額をコツコツ貯めていけます。
似たようなものとして家計簿アプリが紹介されることもありますが、家計簿アプリは「支出を『見える化』して無駄遣いを減らす」という目的で使うもの。無駄遣いが減れば貯金に回せるという意味では似ていますが、貯金自体を任せられるわけではないので、自動貯金アプリとは別物です。

自動貯金アプリは銀行口座と連携して利用するものですが、現時点では連携先の銀行が限られている点には注意が必要です。
なお、自動貯金アプリを利用する上で特に気になるのが、「預けたお金はどうなるの? 大丈夫なの?」ということではないでしょうか。自動貯金アプリを利用した場合と、普通に銀行を利用した場合とでは何か違うところがあるのか、心配される人もいるのではと思います。
でもご安心ください。連携先の銀行に預けたお金は、元本1000万円とその利息分まで、預金保険制度によって保護されます。この「元本1000万円とその利息分」には、自動貯金アプリで貯めたお金も含まれますので、保護の対象となります。
以下、無料で使えるおすすめの自動貯金アプリを2つ紹介していきます。
finbee(フィンビー):貯金方法の種類が豊富な急成長中の自動貯金アプリ

株式会社ネストエッグが提供する「finbee(フィンビー)」は、2018年5月21日時点で累計貯金額が10億円を達成した、急成長中の自動貯金アプリです。
最大の特徴は「歩数貯金」「シェア貯金」などのユニークな貯金ができることです。「歩数貯金」は、事前に設定した歩数に応じて、任意の金額を自動で貯金に回せるというもの。「シェア貯金」は、家族やカップルなどで共通の目標を作って、それに向けて協力してコツコツ貯金をしていくというもの。「1日1万歩以上歩いた日には1,000円貯金」「カップルで旅行するため30万円貯める」といった使い方ができます。
他にも、毎日500円ずつ貯める「つみたて貯金」など、数多くのメニューがあります。例えば、ダイエットと絡めて、日課のトレーニングを達成したら貯金といった活用法も可能ですよ。もちろん、貯金のルールは途中で変更することができるので、無理なく貯金を続けられます。
finbeeの登録・利用料は無料です。finbeeを利用する際は、連携できる銀行に口座を開設する必要がありますが、連携先の銀行は6行(2018年7月31日時点)です。また、人気の家計簿アプリ「Zaim(ザイム)」と連携して利用することもできるなど、いろいろな貯金方法の中から選びたい」といった人におすすめです。
しらたま:自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」と連携できる自動貯金アプリ

株式会社マネーフォワードが提供する「しらたま」は、お金が“しら”ずに、“たま”るから「しらたま」という、ユニークなネーミングの自動貯金アプリです。マネーフォワードと言えば、社名と同名の有名な家計簿アプリで知られていますが、そんなマネーフォワードが2017年9月にスタートした自動貯金アプリが、このしらたまなのです。
しらたまの特徴は、家計簿アプリ「マネーフォワード」と連携させることで、クレジットカードを使った「おつり貯金」ができることです。例えばコンビニで買い物をした時、あらかじめ利用額を登録しておき(100円、500円、1,000円から選択)、商品代金との差額がおつりとして貯金されます。登録した利用額が500円、商品代金が460円なら、その差額の40円をおつりとして専用の口座に貯めていくしくみです。まさに知らない間にお金が貯まる感覚です。
他にも、毎日小銭を貯める「積み立て貯金」や、通販サイトで値引きされた商品を定価で買ったつもりで差額を貯金する「値引き貯金」などが用意されています。普段クレジットカードで買い物をすることが多い人におすすめの自動貯金アプリです。
しらたまの登録・利用料も無料です。しらたまを利用するには、住信SBIネット銀行の口座が必要なため、口座を持っていない人は、住信SBIネット銀行の口座を開設しましょう。住信SBIネット銀行はATM利用料や振込手数料が安いので、貯めたお金を定期的に使いたい人にもぴったりですね。
また、しらたまでおつり貯金を利用したい場合は、マネーフォワードに登録して、クレジットカードの連携を行っておく必要があります。
finbee(フィンビー)としらたまの機能を比較
登録・利用料 | 連携先の銀行 | できる貯金の種類 | どんな人におすすめ? | |
---|---|---|---|---|
finbee (フィンビー) |
無料 | 住信SBIネット銀行 みずほ銀行 千葉銀行 北洋銀行 第四銀行 伊予銀行 |
おつり貯金 つみたて貯金 歩数貯金 シェア貯金 空き枠貯金 チェックイン貯金 マイルール貯金 ワンタップ貯金 Zaim貯金 |
いろいろな貯金方法を選んで活用したい人 |
しらたま | 無料 | 住信SBIネット銀行 | おつり貯金 積み立て貯金 値引き貯金 セルフ貯金 |
クレジットカードをよく使う人 |
※上記データは2018年7月31日時点のもの
いかがでしたか? 今までなかなか貯まらず貯金を諦めていた人も、自動貯金アプリなら気軽には始められるのではないでしょうか。
finbeeはZaim、しらたまはマネーフォワードという、それぞれユーザー数の多い家計簿アプリとの連携が可能ですので、自動貯金アプリだけで貯められるか自信のない方は、無駄遣いを減らせる家計簿アプリと組み合わせて利用するのもよいと思います。
この機会に自動貯金アプリをフル活用して、「しっかり貯まる人」に変身してみませんか?
楽しく貯金したい人に!
自分で決めたルールで楽しく貯金できるアプリをご案内します