iDeCo(イデコ)のトリセツとして使える!

この本はiDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)の「トリセツ(取扱説明書)」です。エアコンやビデオなどを買うとついてくる取扱説明書、まさしく、アレです。
「老後は不安だし、税金がどうもお得らしいから始めようかな? でも、よくわからないし……」。そんなあなたにぴったりの本です。
iDeCo(イデコ)をはじめる前に知ってほしい「国の年金や退職金」がわかる

iDeCo(イデコ)は60歳以降の自分の生活を潤すためのお金を貯める制度です。「潤す」って、公的年金がアテにならないから、自分で貯めるんじゃないの?
いえいえ、実は公的年金や会社からもらえる年金や退職金が、あなたの老後の生活を相当支えてくれます。保険料を納めたり、働きつづけることでもう既にあなたは老後の生活を支える柱を育てています。
ここのところがわかっていないとiDeCoの使い方が間違ってしまうので、国の年金や会社の年金・退職金のことからスタートしています。ただ、年金の話は、いろいろなケースや場合があり全体を解説するとわからなくなりますので、「あなたがどこからいくらもらえるのか」という本当に押さえておいてほしいポイントだけに絞ってカンタンにお伝えしています。
わかりにくいiDeCo(イデコ)の加入方法と金融機関選びを丁寧に解説
そしてiDeCo(イデコ)の手続きについては、「加入するってどんなことすればいいのか?」「加入後に転職したらどうなるの?」といった場合分けを細かくして、どこに連絡して、どんな書類を書いて、その場合に気をつけた方が良いこと、事前に確認しておいた方が良いことなど、大切なポイントを丁寧に解説しています。これが「iDeCoのトリセツ」たるゆえんです。
私は「iDeCoナビ」という毎月20万人以上の方にご利用いただいている金融機関比較サイトの創設者でもありますので、もちろん金融機関選びのポイントも解説しています。マネー雑誌で取り上げられている口座管理料のランキングや、ネット証券がよさそうといった噂ではなく、ぜひあなたに合った金融機関を選んでください。
知識ゼロからでも自分で“じぶんの年金”を運用できるようになる
そして、iDeCo(イデコ)加入前の多くの方が感じる「『自分で運用する』というのはいったいどういうことをするのか」という疑問については、「年金という大事なお金を運用する際の考え方」や、具体的な運用手法や商品を選ぶ際のポイントを、下記の項目の順にご紹介しており、知識ゼロでも実際に商品の配分が進められるようになっています。
- 1
- iDeCoの資産運用
- 2
- 運用できる金融商品
- 3
- 投資信託の種類
- 4
- 元本確保型商品
- 5
- 商品選択
- 6
- 分散投資の考え方
- 7
- 分散投資の参考例
- 8
- 運用に関する注意点
また、加入後の「年金資産の管理」も、残高の確認方法から60歳にもらうまでのメンテナンス方法までお伝えしていますから、時々「トリセツ」を引っ張り出して参考にしていただけたらと思います。
1つのテーマが見開き2ページでまとめているから読みやすい

本書は、1つのテーマを見開き2ページで解説し、図だけであらましがわかるようになっています。文字は苦手という方は図を中心に、気になる個所から気軽に読み進めてください。
自分の老後のために備えることは誰でも必要な時代です。本書を読んで一人でも多くの方が「わからない」という不安から解放されて、iDeCo(イデコ)を使って豊かな老後に向けた準備をはじめていただけたら幸いです。
『著者が語る「本のツボ」』は、投資未経験者・投資経験者にとって有益な書籍を紹介する事で、皆様の投資ライフが充実したものとなる事を目的としたコーナーです。