第3回住宅ローン返済「借り換えのおトク度にびっくり!」の巻
前回、講師の先生から、住宅ローン借り換えのメリットを教えてもらったA子。「借り換えでコストダウンが図れるかもしれない」と聞いて、最初は半信半疑だったが…。
- B子:そういえば、住宅ローン返済の相談はどうだった?
- A子:うん。先生によると「借り換え」は、メリットも多いみたい。今度は実際にどれだけ得になるのか、試算してもらうつもり。
- B子:うわあ、そこまでやる??
- A子:まあね。少しでもお得になるならやってみる価値はあるかなって。
- B子:へえ、書類書くだけでも面倒なのに、よくやるわあ。じゃ、また話を聞かせて!
実際に試算してみましょう
- 畠中:こんにちは。今日は返済予定表を持ってきてくださったのですね。さっそく見てみましょう。
- A子さんの現在の返済条件は以下の通りです。
-
- 借入残高:約2000万円
- 全期間固定金利:1.5%
- 残り借入期間:25年
- 毎月の返済額:約8万円
- これを借り換えによって、変動金利0.6%に変更、借入期間を5年間短くするとします。
-
- 借入残高:約2000万円
- 全期間固定金利:0.6%
- 残り借入期間:20年 5年短縮
- 毎月の返済額:約8.5万円
-
10年後は
- 借入残高:約1030万円
現在の契約のままだと、- 借入残高:約1290万円
- その差は、約260万円になります。
- A子:す、、、すごい差額ですね…。
月々の返済を増やしたくない場合は?

- A子:でも先生、このケースでは月々の返済額が5000円アップしています。正直、今の返済額がギリギリという感じなのですが…。
- 畠中:わかりました。では返済額は今までと同じ約8万円にするとして…。残りの借入期間を20年→22年に設定し直してみましょう。
-
- 借入残高:約2000万円
- 変動金利:0.6%
- 残り借入期間:22年 3年短縮
- 毎月の支払額:約8万円
-
10年後は
- 借入残高:約1125万円
現在の契約のままだと、- 借入残高:約1290万円
- その差は、約165万円になります。
※変動金利は経済状況によって変動するため、この金額になるとは限りません。
- A子:うわあ! そんなに!?
- 畠中:はい。ただし、どちらの数字も諸費用は考慮していません。だいたい40~50万円くらいかかるとしても、十分にお得ではないでしょうか。
- A子:は、はい! ハワイ旅行も夢ではありませんね。先生、ありがとうございます!!
(…そういえば、B子は「車を買い替えたい!」っていっていたわ。さっそく教えてあげなくっちゃ!…)
まとめ
まずは金融機関に相談してみよう!
- 畠中:住宅ローンの「借り換え」は、書類を揃えたり、記入したりするなどの作業が煩雑に思われがちですが、ちょっと頑張れば、A子さんのように差額分で家族旅行を実現するのも夢ではありません。
- どれだけお得になるのか知りたい方は、まずはいくつかの金融機関に相談してみましょう。金融機関の窓口を訪ねる場合は、「住宅ローンの借り換え相談です」といえば担当者が対応してくれますよ。
- さらに、ウェブ上で手軽に来店予約できる「ネット銀行」も必ず比較してみましょう。ネット銀行は諸費用が安く設定されているケースが多く、その後の審査や契約で店舗に足を運ぶ必要がないので、時間がない方にもおすすめです。
借り換えをご検討中の人に!
思いついた時が借り換え時。まずは金融機関に気軽に相談してみよう。

教えてくれたのは
畠中雅子先生
ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャル・プランナー CFP 1級FP技能士。新聞や雑誌の連載のほか、テレビやお金のセミナーなど幅広い分野で活躍。教育資金や老後資金計画など生活に根ざしたお金のアドバイスに定評がある。
変動金利の低さが光る新生銀行。付帯サービスにも力を入れており、なかでも振込手数料10回分無料は意外とおトク(300円×10回×12か月=1年で3.6万円!!)。