効率的にふやすなら利率を意識しよう

家計管理の仕組みができたら、次は「ふやす」ことに目を向けてみましょう。
「1年で100万円を貯める」などの具体的な目標があれば、モチベーションが上がりやすいものです。
ちなみに、1年間で100万円を貯めるには、毎月3万円、年2回のボーナス時には1回あたり32万円を貯めると達成できます。計画的に積み立てることが大事です。
効率的にふやしたいのなら、利率も意識したいところ。利率が高いほど、貯蓄のスピードも速まります。例えば、金利0.03%の銀行の定期預金に月1万円ずつ積み立てると、5年後の金額は60万442円です。しかし、投資信託で利回り3%の運用をしながら積み立てられれば、5年後には64万6467円になり、4万6000円もの差が出てきます。
確定拠出年金やNISAなど税制優遇の制度を活用すれば、税金が引かれない分、実質的な利回りが上がり有利になります。
目的に合わせて預け先を変えてみる
さらに、目的に応じた「預け方」も考えていきましょう。その際に、覚えておきたいのが、「安全性資金」「利殖性資金」という2つのキーワードです。
マイホームの頭金や教育費など、使う時期や目的が決まっているお金は、「安全性資金」と位置づけます。自動積立定期や財形貯蓄といった方法で堅実に貯めていくようにしましょう。そして、使う時期が決まっていないお金、つまり、将来のための貯蓄は、「利殖性資金」として、効率的に増やしていくことを考えます。確定拠出年金やNISAも利用しながら、投資信託などで投資にチャレンジするのも有効な手段です。
20~30代では、結婚、住宅購入などの目的に向けてお金を確実に貯める必要があるので、安全性資金の比率が高くなります。ただ、利殖性資金は、長く投資すれば大きくふえる可能性を秘めています。少しずつでいいので利殖性資金に投資していくことも大事です。
