公務員のためのiDeCo(個人型確定拠出年金)特集

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リアル公務員がFPに相談【後編】iDeCo(イデコ)を利用する上で大事なこと教えてください!

リアル公務員がFPに相談【後編】iDeCo(イデコ)を利用する上で大事なこと教えてください!

「公務員の年金・退職金って、こんなに減っちゃうんだ……」とショックを隠し切れない公務員の田中利恵子さん(仮名)。人気FPの高山一恵さんのアドバイスでiDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)を利用する重要性に気づいたもようです。いよいよ、ここからが本番です! 公務員がiDeCoを始める際に何を知っておくべきか、高山さんがやさしくレクチャーしてくれました。

高山一恵(たかやま・かずえ)さん

高山一恵(たかやま・かずえ)さん

ファイナンシャルプランナー、(株)Money&You取締役。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Café』を運営。全国で講演・執筆活動・相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。

田中利恵子さん(仮名/43歳・公務員)

田中利恵子さん(仮名/43歳・公務員)

夫(46歳・公務員)、長女(6歳・小学1年)の3人家族。老後が不安なので、iDeCoの加入を検討中。夫とダブルインカムなので、現在の家計の収支は安定しているが、ちょっと無駄遣いが多いかも……と悩んでいる。

iDeCo(イデコ)を始めたいけど、始められない。その意外な理由とは?

田中さん:
老後資金作りの有効な手段としてiDeCoが有効なのは私もなんとなくわかってました。実はすでにiDeCoの申込書も取り寄せているんです。
高山さん:
そうなんですか! それはいいことですね。申し込みは済んだのですか?
田中さん:
いえ、まだそのままにしていまして……。
高山さん:
iDeCoの申し込みについて何か悩んでいることでもあるのですか?
田中さん:
お金のことに詳しい友人から教えてもらい、申込書を取り寄せたまではよかったのですが、勤務先への「事業主の証明書」の提出のところでつまずいてしまいました。勤務先に「事業主の証明書」を出すことによってiDeCoに興味があることを周囲に知られてしまう可能性がありますよね。「お金にがめつい人」とか「投資を始めたらしい」とか変な噂を立てられそうで、イマイチ勇気が出ないんです。それに、勤務先でiDeCoを始めている人もごく少数みたいなので、ちょっと引け目を感じたりしています……。
高山さん:
「事業主の証明書」の扱いについては、いろいろ問題があるようです。というのも、あくまでも一部の勤務先の話ですが、社員がiDeCoの加入を希望した際にそれを拒む「イデハラ」が起きているそうです。

熱弁する高山さん

田中さん:
えっ、そんなことも起きているんですか!?
高山さん:
従業員がiDeCoへの加入を希望した際、田中さんのように、勤務先に書類を記入してもらったり、手続きをしてもらったりする必要があります。しかし、手続きが面倒だったり、そもそも担当者の知識不足が原因だったりして、iDeCoの加入を拒否される人もいるようなんです。
田中さん:
大企業ならともかく、中小企業の場合は、教育体制も整っていないでしょうから、担当者がiDeCoについてわからないケースは多そうですね。
高山さん:
担当者の知識不足や、事業主への証明書の提出がハードルになってしまったりして、iDeCoに加入できないのはもったいないですよね。
iDeCoに加入したい場合には、まずは自分自身でiDeCoについて理解することが大切です。その上で、担当者に書類を持っていて、どの書類に何を書いてもらえばよいのか明確に伝えるようにするとよいでしょう。「iDeCoは老後資金作りのための有効な手段で、節税のメリットが大きい」「iDeCoの掛け金も勤務先を経由しなくても自分の口座から払えるので勤務先には手間はかからない」といったことを伝えると、担当者もスムーズに対応してくれるかもしれません。
田中さん:
なるほど! まずは自分がきちんとiDeCoのことを理解することが大切ですね。

iDeCoでどんな商品を買って運用したらいい?

田中さん:
高山さんにiDeCoに加入した後のことでお聞きしたいことがありまして……。
高山さん:
なんでもご質問してください!
田中さん:
ありがとうございます。実はどんな商品を買ってiDeCo運用したらよいのかわからないんです。初心者である私としては、いったい何から始めたらよいのでしょうか?
高山さん:
iDeCoを始める際、確かに商品の選択は迷いますよね。iDeCoでは、定期預金も選択できるのですが、すでに銀行でやっていらっしゃると思います。せっかくですので、リスクはありますが、増やすことを第一に考えるのであれば、投資信託を選択されるとよいと思います。
といっても、さまざまな商品がある投資信託。何を選べばよいのかわからないという人もいると思います。そこで私としては、「バランス型ファンド」から始めることをおすすめします。バランス型ファンドは国内・海外の株式、債券、不動産などさまざまな資産にすでに分散投資されているので、投資の際に必要な「資産配分」についてあれこれ気にする必要はありません。
田中さん:
へーっ! そうなんですか。バランス型ファンドはよさそうですね。
高山さん:
また、運用にかかるコストをとことん下げたいという場合は、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)といった代表的な指数に連動して運用される「インデックスファンド」という投資信託で運用するのもおすすめです。インデックスファンドは、投資信託を保有している間にかかる「信託報酬(運用管理費用)」が低い傾向にあります。信託報酬は、長く運用すればするほど、運用成績に大きく影響してきます
インデックスファンドで運用する場合、株式や債券などさまざまな資産に連動して運用されているインデックスファンドを複数本、自分自身で選んでみて、掛け金の配分を決めるという方法もあります。
田中さん:
なるほど! コストにこだわって選択するのもありですね。

月1万2000円で積み立てると、どれくらい資産は増えるの?

高山さん:
ちなみに公務員の場合は、iDeCoで拠出できる掛け金は月額換算すると上限1万2000円になりますが、田中さんとしてはこの額、どう思いますか?

丁寧に説明する高山さん

田中さん:
私の場合は、先ほどもお話しした通り、買い物や子どものお稽古事でお金がかかったりしているので、月1万2000円だと無理なく出せる金額なのでちょうどよいです。
高山さん:
たとえ毎月1万2000円の積み立てでも、早く始めれば将来まとまったお金を手にすることができる可能性は大です。仮に毎月1万2000円を10年間、年5%の利回りで運用できれば、10年後には約187万円になります。積立元本の総額は144万円ですから、43万円も増えているんです。さらに20年間、年5%の利回りで運用できれば、20年後には495万円、積立元本の総額は288万円ですから、207万円も増える計算になるのです。

毎月1万2000円を積み立てた場合の総額は?(税金は考慮しない)

利率 10年後 20年後 30年後
0% 144万円 288万円 432万円
5% 187万円 495万円 1003万円
0%と5%の総額の差 43万円 207万円 571万円

毎月1万2000円の積立でも時間を味方につければ将来、大きく増える可能性大!

田中さん:
おおっ! それを聞いて、なんだかやる気が出てきました。
高山さん:
それはよかったです。頑張ってくださいね!

まとめ

田中さんのご感想

上限金額の毎月1万2000円をフル活用して、早速iDeCoをスタートします!

私が予想していた以上に公務員の年金や退職金が減るということがわかり、早くiDeCoを始めなければと思いました。「事業主の証明書」の提出でつまずいている場合じゃないですね。今回高山さんに説明していただいてiDeCoについての理解も深まったので、勤務先の担当者に説明しながら、早速加入の手続きを進めようと思います!

FP高山さんのワンポイントアドバイス

公務員だからと安心せずに、積極的に老後資金作りを!

新しくなった公務員の年金制度について勤務先から知らされていないということに驚きました。改めてiDeCoについて発信していく使命を感じました。公務員の皆さんも将来の自分たちの年金や退職金がどのように変化するのかを把握して、公務員だからといって安心せず、iDeCoなどを活用して積極的に自助努力をしていきましょう。