山崎元さんの「確定拠出年金の教科書」 / 著者が語る「本のツボ」

  • 経済評論家 山崎 元(やまざき はじめ)
  • 投資未経験者
山崎元さんの「確定拠出年金の教科書」 / 著者が語る「本のツボ」

「はじめての確定拠出年金」のツボ

「確定拠出年金の教科書」(日本実業出版社)
作りたかったのは、論旨明快な定番の確定拠出年金解説本です

定番の解説本

2016年に確定拠出年金法の改正が行われたこともあり、この年には、確定拠出年金、特に「iDeCo(イデコ)」という愛称が決まった個人型の確定拠出年金に焦点を当てた解説書の出版が相次ぎました。拙著もその中の一冊ですが、制度と資産運用両面の網羅的な解説を一冊で満たす本を作ることと、確定拠出年金の利用法について、「これが正しい」という方法を論旨明快に示すことで特徴を出そうと思って執筆しました。

確定拠出年金は、60歳未満で課税所得がある多くの人にとって、是非利用した方がいい有利な制度ですが、その「正しい使い方」は、幾つかの条件を考慮することによって、論理的に決めることができます。

例えば、確定拠出年金で提供される運用商品の中から、どれを選ぶと良くて、どれを選んではダメなのかを、見分ける方法は簡単なのですが、この点をハッキリ書いてしまうと、著者は、例えば、金融機関が主催するセミナーの講師のような仕事がしにくくなります(端的に言って、依頼が来ません)。

しかし、商品の優劣は明確であり、何十も運用対象商品がある確定拠出年金の商品ラインナップであっても、選んでいい商品は1本からせいぜい3、4本までです。

役に立つ確定拠出年金マニュアル

それ以外の商品は、金融機関側がより大きな手数料を稼ぐために並べた不利且つ不要な「選んではいけない商品」であり、拙著ではこれを「地雷」と呼ぶことにしました。「地雷」は、企業型・個人型の別を問わず、殆どの確定拠出年金のラインナップに含まれているので、読者も大いに気をつけて下さい。

また、このような事情なので、特に企業型確定拠出年金を使うに当たって、制度を提供した金融機関グループから派遣される講師の言うことを全面的には信用してはいけない場合があることに注意して下さい。もちろん、本書自体が、役に立つ地雷除去マニュアルになっていますので、ご自身の年金資産の防衛のために役立てて頂けると幸いです。

商品ラインナップの具体例と様々な手続きも説明

また、本書では、執筆時点で入手できた企業型確定拠出年金のラインナップを3社分、個人型確定拠出年金のラインナップを2社分、具体的に取り上げて、ラインナップ全体の良し悪しを率直に評価するとともに、どの商品を選んだらいいのかを具体的に指摘しました。

確定拠出年金は、先ず企業型から普及が進み、個人型の普及がこれに続く展開になっていますが、今後多くの方が、転職などで両方のタイプに関わる可能性があります。企業型と個人型を両方紹介したことと、手順が複雑で面倒な資産を移換する手続きについても書き込んだことが、本書のもう一つの特徴です。

尚、確定拠出年金の諸手続については、第5章でまとめて説明しましたが、幾つかの手続きは本当に面倒ですし、また個々の加入者が全ての手続きに関わるわけではないので、この章は、最初に本書をお読みになる時には読み飛ばして、後に必要が生じた場合に、その都度参照して頂くのがいいと思います。

確定拠出年金利用の三原則

確定拠出年金利用の三原則。確定拠出年金は可能な限り「大きく」使う。確定拠出年金は、自分の運用全体の「一部として」扱う。運用商品は、手数料が安くて「シンプル」なものを選ぶ。

確定拠出年金の使い方は、三つの原則にまとめることができます。

第一に、確定拠出年金は、可能な限り「大きく」使うことです。老後には金銭的な備えが必要でありそのためには貯蓄が必要ですが、課税される所得がある方は殆どの場合、確定拠出年金が最も有利な「お金の置き場所」になります。

第二に、確定拠出年金は、自分の運用全体の「一部として」扱うことが大事です。ご自分の資産運用全体が最適になるように考えて、確定拠出年金にその中の最も適した運用資産を割り当てると考えると、運用内容を論理的に決めることができます。

第三に、運用商品は、手数料が安くて「シンプル」なものを選ぶことが大事です。多くの場合、「外国株式(先進国の株式中心のもの)のインデックスファンド」で手数料が安い物(年率0.3%以下がいい)を選ぶことが正解になる可能性が大きいはずです。

詳しい理由を知りたい方は、是非、本書を手に取ってみて下さい。

「確定拠出年金の教科書」著者について

著者

山崎 元さん

経済評論家

経済評論家。楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。

1958年北海道生まれ。東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託、メリルリンチ証券、UFJ総研などを経て現職。主に、資産運用、経済分析、キャリアなどを論じる。連載、テレビ出演など多数。「ファンドマネジメント」(きんざい)、「難しいことは分かりませんが、お金の増やし方を教えて下さい!」(文響社)、「全面改訂 超簡単お金の運用術」、「偏差値『10』の差を逆転する時間と努力の投資理論」(星海社)などの著書がある。

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『著者が語る「本のツボ」』は、投資未経験者・投資経験者にとって有益な書籍を紹介する事で、皆様の投資ライフが充実したものとなる事を目的としたコーナーです。

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